乙種 ガス主任技術者 第2回
問21
ガス事業者の保安責務に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- ガス事業者は、ガス工作物の保安の確保のため、技術基準に適合するように維持する保安責務を負う。
- ガス事業者は、ガス工作物の保安の確保のため、経済産業大臣の指示に従い、保安規程を定める責務を負う。(正解)
- ガス事業者は、ガス工作物の保安の確保のため、自主的な判断に基づき、技術基準を策定する責務を負う。
- ガス事業者は、ガス工作物の保安の確保のため、ガス主任技術者の選任のみをもって保安責務を果たすものとする。
解説
■【設問の意図】
本設問は、ガス事業法におけるガス事業者の基本的な保安責務について、正確な知識を問うものです。特に、ガス工作物の維持管理における技術基準への適合義務を理解しているかを確認します。
■【正解の理由】
選択肢1が正解です。法令の「事業者の業務・責務」の項目に「ガス事業者は、ガス工作物の保安の確保のため、技術基準に適合するように維持する保安責務を負う。」と明記されています。これはガス事業法第27条第1項に規定されており、ガス事業者が自らガス工作物を技術基準に適合するよう維持管理する義務があることを示しています。
■【初心者がここで迷う理由】
* 選択肢2は、保安規程の届出義務はありますが、経済産業大臣の「指示に従い」定めるという表現が不正確です。保安規程は事業者が自ら定め、届け出るものです。
* 選択肢3は、技術基準は経済産業省令で定められるものであり、事業者が「自主的な判断に基づき、技術基準を策定する」ことはありません。事業者は定められた技術基準に適合させる義務があります。
* 選択肢4は、ガス主任技術者の選任は保安確保のための重要な措置の一つですが、それだけで保安責務の全てを果たすものではありません。ガス工作物の維持管理、保安規程の遵守、事故対応など、多岐にわたる責務があります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「ガス事業者の保安責務」について問うていることを確認する。
2. 各選択肢を読み、法令の条文や基本的な原則と照合する。
3. 「技術基準に適合するように維持する」という表現が、ガス事業法における保安責務の核心であることを思い出す。
4. 他の選択肢が、保安規程の策定主体、技術基準の策定主体、または保安責務の範囲について誤った記述を含んでいることを識別し、排除する。
5. 最も正確に法令の規定を反映している選択肢1を正解として選ぶ。
問22
ガス事業法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- ガス事業者は、ガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するため、保安規程を定め、事業の開始前に経済産業大臣に届け出なければならない。
- ガス事業者は、ガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するため、保安規程を定め、事業の開始後に経済産業大臣に届け出なければならない。(正解)
- ガス事業者は、ガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するため、保安規程を定め、事業の開始前に都道府県知事に届け出なければならない。
- ガス事業者は、ガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するため、保安規程を定める必要はない。
解説
■【設問の意図】
ガス事業法におけるガス工作物の保安確保に関する保安規程の届出義務、届出先、および届出時期について、正確な知識を問うものです。
■【正解の理由】
ガス事業法において、ガス事業者はガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するため、保安規程を定め、事業の開始前に経済産業大臣に届け出る義務があります。選択肢1はこの規定を正確に記述しています。
■【初心者がここで迷う理由】
初心者は、保安規程の届出先が経済産業大臣か都道府県知事か、また届出時期が事業開始前か後か、あるいは保安規程の策定自体が義務であるか否かについて混同しやすい傾向があります。特に「事業の開始前」というタイミングと「経済産業大臣」という届出先は、正確に記憶しておくべき重要なポイントです。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文がガス事業法における保安規程の届出に関するものであることを確認します。
2. 選択肢を一つずつ確認し、以下の要素が正しく記述されているかを検証します。
- 届出の主体:ガス事業者
- 目的:ガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安の確保
- 内容:保安規程を定める
- 時期:事業の開始前
- 届出先:経済産業大臣
3. 選択肢1は、上記のすべての要素を正確に記述しているため、正しいと判断します。
4. 選択肢2は届出時期が「事業の開始後」と誤っています。
5. 選択肢3は届出先が「都道府県知事」と誤っています。
6. 選択肢4は「保安規程を定める必要はない」と誤っています。
7. したがって、正解は選択肢1であると結論付けます。
問23
ガス事業法における保安業務規程に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- ガス事業者は、保安業務規程を定め、事業の開始前に経済産業大臣に届け出なければならない。
- ガス事業者は、保安業務規程を定め、事業の開始後遅滞なく経済産業大臣に届け出なければならない。(正解)
- ガス事業者は、保安業務規程を定める必要はなく、保安規程にその内容を含めることで足りる。
- 保安業務規程は、ガス小売事業者にのみ作成義務があり、ガス製造事業者には義務付けられていない。
- 保安業務規程の変更は、経済産業大臣の認可を受けなければならない。
解説
■【設問の意図】
保安業務規程の制定と届出に関するガス事業法上の規定を理解しているかを確認する。特に、届出のタイミングと、保安規程との区別、および対象事業者について問う。
■【正解の理由】
選択肢1が正しい。ガス事業法第27条第1項において、「ガス事業者は、ガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するため、保安規程を定め、事業の開始前に経済産業大臣に届け出なければならない。」と規定されており、同条第2項において、「ガス事業者は、消費機器に関する保安を確保するため、保安業務規程を定め、事業の開始前に経済産業大臣に届け出なければならない。」と規定されている。したがって、保安業務規程は事業の開始前に届け出る必要がある。
■【初心者がここで迷う理由】
・「保安規程」と「保安業務規程」の区別が曖昧な場合がある。両者とも事業開始前の届出が必要である。
・「事業の開始前」と「事業の開始後遅滞なく」の区別がつきにくい。「事業の開始後遅滞なく」は、ガス主任技術者の選任・解任の届出などに用いられる表現である。
・「届出」と「認可」の違いを混同することがある。保安業務規程の制定・変更は「届出」であり、「認可」ではない。
・保安業務規程の対象事業者を誤解することがある。ガス事業法では「ガス事業者」とされており、特定の事業者に限定されない。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「保安業務規程」に関する記述を求めていることを確認する。
2. 各選択肢を検討する。
* 選択肢1:「事業の開始前に経済産業大臣に届け出なければならない」という記述は、保安業務規程の制定・届出に関する法令の規定と一致するため、正しい可能性が高い。
* 選択肢2:「事業の開始後遅滞なく」という記述は、ガス主任技術者の選任・解任など、別の届出事項で用いられる表現であり、保安業務規程の制定・届出には当てはまらないと判断する。
* 選択肢3:「保安業務規程を定める必要はなく、保安規程にその内容を含めることで足りる」という記述は、保安規程と保安業務規程がそれぞれ独立して定められるべきものであるため、誤りであると判断する。
* 選択肢4:「ガス小売事業者にのみ作成義務があり」という記述は、「ガス事業者」全体に義務付けられているため、誤りであると判断する。
* 選択肢5:「変更は、経済産業大臣の認可を受けなければならない」という記述は、変更は「届出」であり「認可」ではないため、誤りであると判断する。
3. 以上の検討から、選択肢1が最も適切であると結論付ける。
問24
乙種ガス主任技術者として知っておくべき、ガス小売事業者の業務に関する記述として、最も適切なものは次のうちどれか。
- ガス小売事業者は、正当な理由がない限り、小売供給の相手方の需要に応ずる供給能力を確保しなければならない。
- ガス小売事業者は、供給区域における託送供給約款を定め、経済産業大臣に届け出なければならない。(正解)
- ガス小売事業者は、毎年度、供給計画を作成し、当該年度の開始前に経済産業大臣に届け出なければならない。
- ガス小売事業者は、その小売供給に係るガスの成分のうち、人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがあるものの量が経済産業省令で定める数量を超えていないかどうかを検査し、その結果を経済産業大臣に報告しなければならない。
解説
■【設問の意図】
ガス小売事業者の具体的な業務・責務に関する知識を問う。特に、他のガス事業者の責務との区別を理解しているかを確認する。
■【正解の理由】
選択肢1は、ガス事業法においてガス小売事業者に課せられた重要な責務の一つである。安定供給の確保はガス事業の根幹をなす。
■【初心者がここで迷う理由】
ガス事業法には、ガス小売事業者、一般ガス導管事業者、特定ガス導管事業者、ガス製造事業者など、様々な事業者の区分があり、それぞれに異なる業務・責務が規定されている。初心者はこれらの事業者の区別と、それぞれの責務の具体的な内容を混同しやすい。特に、供給計画の作成やガス成分検査などは、一般ガス導管事業者の責務であるため、小売事業者の責務と誤解する可能性がある。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「ガス小売事業者の業務」について尋ねていることを確認する。
2. 各選択肢がどの事業者の責務に該当するかを判断する。
3. 選択肢1は「供給能力の確保」であり、これはガス小売事業者が直接顧客にガスを供給する上で不可欠な責務であるため、適切と判断する。
4. 選択肢2、3、4は、それぞれ「託送供給約款の届出」「供給計画の作成」「ガス成分検査報告」であり、これらは一般ガス導管事業者の責務であるため、不適切と判断する。
5. したがって、選択肢1が最も適切な記述である。
問25
次の中から、一般ガス導管事業者の責務として正しいものを一つ選びなさい。
- ガス小売事業を営むには、経済産業大臣の登録が必要である。
- 小売供給契約の締結に際し、料金その他の供給条件を経済産業省令で定めるところにより公表しなければならない。
- 毎年度、供給計画を作成し、当該年度の開始前に経済産業大臣に届け出なければならない。
- 最終保障供給に係る約款を定め、経済産業大臣に届け出る義務はない。(正解)
- その小売供給に係るガスの成分のうち、人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがあるものの量が経済産業省令で定める数量を超えていないかどうかを検査する義務はない。
解説
■【設問の意図】
本設問は、ガス事業法における「一般ガス導管事業者」の具体的な業務・責務に関する知識を問うものです。特に、他のガス事業者(ガス小売事業者など)の責務と混同しないよう、正確な理解が求められます。
■【正解の理由】
選択肢3が正しいです。法令の「事業者の業務・責務」の項目に「一般ガス導管事業者は、毎年度、供給計画を作成し、当該年度の開始前に経済産業大臣に届け出なければならない。」と明記されています。
■【初心者がここで迷う理由】
初心者は、ガス小売事業者と一般ガス導管事業者の責務を混同しやすい傾向があります。特に、選択肢1と2はガス小売事業者の責務であり、選択肢4と5は「義務はない」という否定形が誤りであるため、注意が必要です。法令の条文を正確に記憶していないと、判断に迷うことがあります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文で「一般ガス導管事業者」の責務が問われていることを確認する。
2. 各選択肢がどの事業者の責務に該当するか、または記述が正しいかを判断する。
* 選択肢1:「ガス小売事業」に関する記述なので、一般ガス導管事業者の責務ではない。
* 選択肢2:「小売供給契約」に関する記述なので、一般ガス導管事業者の責務ではない。
* 選択肢3:「供給計画の作成」は一般ガス導管事業者の責務として法令に明記されているため、これが正しいと判断する。
* 選択肢4:「最終保障供給に係る約款の届出」は一般ガス導管事業者の義務であるため、「義務はない」という記述は誤りである。
* 選択肢5:「ガスの成分検査と報告」は一般ガス導管事業者の義務であるため、「義務はない」という記述は誤りである。
3. 以上の判断から、選択肢3を正解として選ぶ。
問26
経済産業大臣が、一般ガス導管事業の用に供するガス工作物が技術基準に適合していないと認めた場合にとることができる措置として、誤っているものは次のうちどれか。
- ガス工作物の修理を命ずること。
- ガス工作物の改造を命ずること。
- ガス工作物の移転を命ずること。
- ガス工作物の撤去を命ずること。
- ガス工作物の使用制限を命ずること。(正解)
解説
■【設問の意図】
ガス事業法において、経済産業大臣が一般ガス導管事業の用に供するガス工作物が技術基準に適合しないと認めた場合に、事業者に対して命ずることができる措置について、正確な知識を問うものです。
■【正解の理由】
ガス事業法第47条第1項では、経済産業大臣は、一般ガス導管事業の用に供するガス工作物が技術基準に適合していないと認めるときは、事業者に対し、ガス工作物の「修理、改造、移転、一時停止、使用制限」を命ずることができると規定されています。選択肢4の「ガス工作物の撤去」は、この規定に含まれていません。
■【初心者がここで迷う理由】
「修理、改造、移転」といった措置と「撤去」が、設備の安全確保という文脈で似たような意味合いで使われることがあるため、正確な法令の文言を覚えていないと混同しやすいです。また、一時停止や使用制限といった比較的強い措置があるため、さらに強い措置として撤去も含まれると誤解する可能性があります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文から、経済産業大臣がガス工作物に対して命じることができる措置に関する知識が問われていることを把握する。
2. ガス事業法における経済産業大臣の権限、特に技術基準不適合時の措置について、法令の条文(修理、改造、移転、一時停止、使用制限)を思い出す。
3. 選択肢を一つずつ確認し、法令で明記されている措置と照合する。
4. 「撤去」が法令の文言に含まれていないことを確認し、これが誤った記述であると判断する。
問27
経済産業大臣が一般ガス導管事業者に対し、保安規程を変更すべきことを命ずることができるのは、どのような場合か。
- 公共の利益の増進を図るため必要があると認めるとき。
- ガス工作物が技術基準に適合していないと認めるとき。(正解)
- 災害の発生の防止のため緊急の必要があると認めるとき。
- ガス主任技術者が職務を行わせることが保安に支障を及ぼすと認めるとき。
解説
■【設問の意図】
本設問は、経済産業大臣が一般ガス導管事業者に対して保安規程の変更を命じる権限を持つ条件について、法令上の規定を理解しているかを確認することを意図しています。
■【正解の理由】
法令の「ガス工作物・保安規程」の項目に「経済産業大臣は、公共の利益の増進を図るため必要があると認めるときは、一般ガス導管事業者に対し、保安規程を変更すべきことを命ずることができる。」と明記されています。したがって、選択肢1が正解です。
■【初心者がここで迷う理由】
初心者は、経済産業大臣が事業者に対して命令できる様々な状況(技術基準不適合、緊急時措置、主任技術者の解任など)と、それぞれの命令の対象(ガス工作物の修理・改造、使用停止、主任技術者の解任、保安規程の変更など)が混同しがちです。特に、ガス工作物の技術基準不適合の場合に修理・改造命令が出されることと、保安規程の変更命令の条件を区別できないことがあります。
■【本番での判断フロー】
1. 設問が「保安規程の変更命令」に関するものであることを確認する。
2. 経済産業大臣が保安規程の変更を命じる条件について、法令知識を想起する。
3. 「公共の利益の増進を図るため必要があると認めるとき」という文言が、保安規程の変更命令の条件であることを確認する。
4. 他の選択肢が、ガス工作物の修理・改造命令、緊急時措置命令、ガス主任技術者の解任命令など、別の命令の条件であることを確認し、除外する。
5. 選択肢1を正解として選択する。
問28
ガス事業法に基づき、ガス事業者が定める保安規程の記載事項に関する記述として、最も不適切なものは次のうちどれか。
- ガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するための組織及び職務に関する事項。
- ガス主任技術者がその職務を遂行できない場合の措置に関する事項。
- 災害その他の非常の場合に採るべき措置に関する事項。
- ガス工作物の工事現場における作業員の条件その他導管の工事現場における保安監督体制に関する事項。
- ガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するための業務の実施に関する事項。(正解)
解説
■【設問の意図】
本設問は、ガス事業法においてガス事業者に義務付けられている「保安規程」と「保安業務規程」の記載事項の区別、特に具体的な業務の実施方法に関する事項がどちらの規程に属するかを正確に理解しているかを問うものです。
■【正解の理由】
選択肢4「ガス工作物の工事現場における作業員の条件その他導管の工事現場における保安監督体制に関する事項」は、保安規程ではなく「保安業務規程」に定めるべき事項とされています。保安規程は、ガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するための基本的な組織、職務、業務の実施方法の基本方針、災害対策、主任技術者の措置などを定めるものです。一方、保安業務規程は、より具体的な保安業務の実施方法や手順を定めるものであり、工事現場の作業員の条件や保安監督体制のような細則は保安業務規程に含められます。
■【初心者がここで迷う理由】
初心者は、「保安」という言葉が入っているため、ガス事業に関する全ての保安関連事項が「保安規程」に記載されると誤解しがちです。特に、保安規程と保安業務規程という二つの規程が存在し、それぞれ異なるレベルの事項を定めるという区別が曖昧な場合、どの事項がどちらに属するのかを判断することが難しくなります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文で「保安規程の記載事項として最も不適切なもの」を問われていることを確認します。
2. 各選択肢の内容が、保安の「基本的な方針や体制」に関するものか、それとも「具体的な業務の実施方法や手順」に関するものかを判断します。
3. 選択肢1、2、3、5は、組織体制、主任技術者の措置、災害対策、業務の実施に関する広範な事項であり、保安規程の基本的な記載事項として適切であると判断します。
4. 選択肢4は「工事現場における作業員の条件」「保安監督体制」といった、より具体的な現場での業務遂行に関する細則であり、これは保安業務規程に定めるべき事項であると判断します。
5. したがって、保安規程の記載事項として不適切なのは選択肢4であると結論付けます。
問29
一般ガス導管事業の用に供するガス工作物に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- 一般ガス導管事業の用に供するガス工作物のうち一般ガス導管事業者以外の者が所有し、又は占有するガス工作物について一般ガス導管事業者が技術基準に適合するように維持するため必要な措置を講じようとするときは、当該ガス工作物の所有者又は占有者はその措置の実施に協力するよう努めなければならない。
- 一般ガス導管事業の用に供するガス工作物のうち一般ガス導管事業者以外の者が所有し、又は占有するガス工作物について一般ガス導管事業者が技術基準に適合するように維持するため必要な措置を講じようとするときは、当該ガス工作物の所有者又は占有者はその措置の実施に協力しなければならない。(正解)
- 一般ガス導管事業の用に供するガス工作物のうち一般ガス導管事業者以外の者が所有し、又は占有するガス工作物について一般ガス導管事業者が技術基準に適合するように維持するため必要な措置を講じようとするときは、当該ガス工作物の所有者又は占有者は、その措置の実施に要する費用を全額負担しなければならない。
- 一般ガス導管事業の用に供するガス工作物のうち一般ガス導管事業者以外の者が所有し、又は占有するガス工作物については、一般ガス導管事業者は、当該ガス工作物の所有者又は占有者の同意がなければ、技術基準に適合するように維持するための措置を講じることができない。
解説
■【設問の意図】
一般ガス導管事業者が、他者所有または占有のガス工作物に対して技術基準適合のための措置を講じる際の、当該所有者または占有者の協力義務に関する法令の理解を問うものです。
■【正解の理由】
ガス事業法において、一般ガス導管事業者が他者所有または占有のガス工作物について技術基準に適合するように維持するため必要な措置を講じようとするときは、当該ガス工作物の所有者または占有者はその措置の実施に協力するよう努めなければならないと規定されています。したがって、選択肢1が正しい記述です。
■【初心者がここで迷う理由】
「協力するよう努めなければならない」という努力義務と、「協力しなければならない」という法的義務の区別が曖昧な場合、選択肢2を選んでしまう可能性があります。また、費用負担や同意の必要性など、関連するが異なる義務や条件と混同する可能性もあります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「一般ガス導管事業の用に供するガス工作物のうち一般ガス導管事業者以外の者が所有し、又は占有するガス工作物」に関する記述であることを確認します。
2. 一般ガス導管事業者が技術基準適合のための措置を講じる際の、所有者・占有者の義務について問われていることを理解します。
3. 法令の知識を思い出し、「協力するよう努めなければならない」という努力義務が規定されていることを確認します。
4. 各選択肢を比較し、この努力義務を正確に記述している選択肢1を正解と判断します。他の選択肢は、義務の程度が異なったり、費用負担や同意といった別の条件を提示しているため、誤りであると判断します。
問30
経済産業大臣が一般ガス導管事業者に対して命ずることができる緊急時措置に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 経済産業大臣は、災害の発生の防止のため緊急の必要があると認めるときは、一般ガス導管事業者に対し、そのガス工作物を移転し、若しくはその使用を一時停止すべきことを命じ、若しくはその使用を制限し、又はそのガス工作物内におけるガスを廃棄すべきことを命ずることができる。
- 経済産業大臣は、災害の発生の防止のため緊急の必要があると認めるときであっても、一般ガス導管事業者に対し、ガス工作物内におけるガスの廃棄を命ずることはできない。(正解)
- 経済産業大臣は、公共の利益の増進を図るため必要があると認めるときに限り、一般ガス導管事業者に対し、ガス工作物の移転、一時停止、使用制限を命ずることができる。
- 経済産業大臣は、災害の発生の防止のため緊急の必要があると認めるときは、一般ガス導管事業者に対し、ガス工作物の修理、改造、移転、一時停止、使用制限を命ずることができるが、ガス工作物内におけるガスの廃棄を命ずることはできない。
解説
■【設問の意図】
経済産業大臣が一般ガス導管事業者に対して発動できる緊急時措置の具体的な内容と、その発動条件を正確に理解しているかを確認するものです。
■【正解の理由】
選択肢1の記述は、ガス事業法第47条第1項に規定される経済産業大臣の緊急時措置命令の内容と完全に一致します。災害発生の防止のため緊急の必要があると認められる場合に、ガス工作物の移転、一時停止、使用制限、またはガス工作物内のガスの廃棄を命ずることができます。
■【初心者がここで迷う理由】
経済産業大臣が事業者に対して命じることができる措置には、技術基準不適合時の修理・改造命令(ガス事業法第46条)や保安規程変更命令(ガス事業法第27条)など、複数の種類があります。初心者は、それぞれの命令の対象、条件、具体的な内容を混同しやすいため、迷うことがあります。特に「ガスの廃棄」という措置は、他の命令には含まれないため、その有無で迷う可能性があります。また、「公共の利益の増進」と「災害の発生の防止のため緊急の必要」という命令の条件の違いを区別できていない場合も迷いの原因となります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「緊急時措置」に関するものであることを確認します。
2. 緊急時措置の条件が「災害の発生の防止のため緊急の必要があると認めるとき」であることを思い出します。
3. 緊急時措置の具体的な内容として、「移転」「一時停止」「使用制限」「ガスの廃棄」が含まれることを確認します。
4. 選択肢を一つずつ確認し、上記の条件と内容に完全に合致するものを正解とします。特に「ガスの廃棄」が含まれているか、他の命令(修理、改造など)が混入していないか、命令の条件が正しいか(公共の利益の増進ではないか)を注意深く確認します。
問31
保安規程に定めるべき事項に関する記述として、適切なものはどれか。
- ガス主任技術者が職務を行えない場合の代行者に関すること。
- 消費機器に関する周知及び調査の方法に関すること。(正解)
- 導管の工事現場の作業員の条件に関すること。
- 導管の工事現場における保安監督体制に関すること。
- 毎年のガス事故の報告書の提出期限に関すること。
解説
■【設問の意図】
本設問は、ガス事業法における保安規程に定めるべき事項について、正確な知識を有しているかを確認することを意図しています。
■【正解の理由】
選択肢1が適切です。保安規程には、ガス主任技術者が職務を行えない場合の代行者に関することを定めなければならないとされています。
■【初心者がここで迷う理由】
初心者は、保安規程と保安業務規程の記載事項の区別がつきにくいことがあります。特に、消費機器に関する事項や工事現場に関する事項は、どちらかの規程に含まれるため、混同しやすいポイントです。
■【本番での判断フロー】
1. 各選択肢が保安規程の記載事項として適切か、または不適切かを判断します。
2. 選択肢1は「ガス主任技術者が職務を行えない場合の代行者」であり、これは保安規程の重要な内容です。
3. 選択肢2の「消費機器に関する周知及び調査の方法」は、保安規程に定める必要はないとされています。
4. 選択肢3および4の「導管の工事現場の作業員の条件」や「保安監督体制」は、保安業務規程に定める事項です。
5. 選択肢5の「ガス事故の報告書の提出期限」は、報告義務に関する事項であり、保安規程の記載事項ではありません。
6. これらの判断から、選択肢1が唯一の適切な記述であると結論付けます。
問32
ガス事業法において、ガス小売事業者が定める保安業務規程に記載すべき事項として、適切なものは次のうちどれか。
- 導管の工事現場の作業員の条件その他導管の工事現場における保安監督体制に関すること。
- ガス主任技術者が職務を行えない場合の代行者に関すること。(正解)
- ガス工作物の修理、改造、移転、一時停止、使用制限を命じる権限に関すること。
- 最終保障供給に係る約款を定める方法に関すること。
- ガス小売事業者が小売供給契約の締結に際し、料金その他の供給条件を公表する方法に関すること。
解説
■【設問の意図】
ガス事業法における「保安規程」と「保安業務規程」の役割と、それぞれに定めるべき事項の範囲を正確に理解しているかを確認する。特に、ガス小売事業者が行う保安業務の具体的な運用に関する事項が「保安業務規程」に規定されることを問う。
■【正解の理由】
選択肢1が正解です。知識集の「導管の工事現場の作業員の条件その他導管の工事現場における保安監督体制に関することは、保安業務規程に定める。」という記述の通り、導管工事現場の具体的な保安監督体制は保安業務規程に定めるべき事項です。保安業務規程は、ガス小売事業者が行う消費機器に関する保安業務や、導管工事現場の保安監督体制といった、より具体的な運用・実施に関する事項を定めるものです。
■【初心者がここで迷う理由】
「保安規程」と「保安業務規程」の名称が似ているため、両者の違いや記載事項の範囲が混同しやすい点が主な原因です。保安規程はガス工作物全般の保安管理体制や技術基準適合維持に関する基本的な事項を定めるのに対し、保安業務規程はガス小売事業者が行う消費機器に関する保安業務や、導管工事現場の保安監督体制といった、より具体的な運用・実施に関する事項を定めます。特に、ガス主任技術者の職務代行のような組織体制に関する事項(保安規程)と、現場作業の監督体制のような運用に関する事項(保安業務規程)の区別がつきにくいことがあります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「保安業務規程に記載すべき事項」を問うていることを確認する。
2. 各選択肢の内容が、保安規程と保安業務規程のどちらに該当するか、あるいは全く関係ない事項かを判断する。
3. 選択肢1「導管の工事現場の作業員の条件その他導管の工事現場における保安監督体制に関すること」は、知識集に「保安業務規程に定める」と明記されている、具体的な現場運用に関する事項であるため、保安業務規程の記載事項として適切であると判断する。
4. 選択肢2「ガス主任技術者が職務を行えない場合の代行者に関すること」は、知識集に「保安規程には、ガス主任技術者が職務を行えない場合の代行者に関することを定めなければならない。」とあるため、保安規程の記載事項であり、保安業務規程の記載事項ではない。
5. 選択肢3「ガス工作物の修理、改造、移転、一時停止、使用制限を命じる権限に関すること」は、経済産業大臣の権限に関する事項であり、事業者の保安業務規程に定める内容ではない。
6. 選択肢4「最終保障供給に係る約款を定める方法に関すること」は、一般ガス導管事業者の義務に関する事項であり、保安業務規程の記載事項ではない。
7. 選択肢5「ガス小売事業者が小売供給契約の締結に際し、料金その他の供給条件を公表する方法に関すること」は、ガス小売事業者の業務に関する事項であり、保安業務規程の記載事項ではない。
8. これらの判断から、選択肢1のみが保安業務規程に記載すべき事項として適切であると確定する。
問33
毎年のガス事故の報告書の提出期限に関する記述として、正しいものは次のうちどれか。
- 当該年の翌年度の3月末日まで
- 当該年の翌年度の4月末日まで
- 当該年の翌年度の5月末日まで
- 当該年の翌年度の6月末日まで(正解)
- 当該年の翌年度の7月末日まで
解説
■【設問の意図】
本設問は、ガス事業法における毎年のガス事故報告書の提出期限に関する正確な知識を問うものです。
■【正解の理由】
法令の「ガス事故報告」に関する規定において、「毎年のガス事故の報告書は、当該年の翌年度の5月末日までに提出しなければならない。」と明記されています。したがって、選択肢3が正しい記述です。
■【初心者がここで迷う理由】
ガス事業法には様々な報告義務や期限が定められており、それぞれの報告内容と期限を正確に記憶することが難しい場合があります。特に、年度末や会計年度の締め日など、他の一般的な期限と混同しやすい傾向があります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文から「毎年のガス事故の報告書」と「提出期限」というキーワードを特定します。
2. ガス事業法の「ガス事故報告」に関する知識を想起します。
3. 毎年の報告書は「当該年の翌年度の5月末日」が期限であることを確認します。
4. 選択肢の中から、この期限に合致する「当該年の翌年度の5月末日まで」を選びます。
問34
ガス事業法に基づくガス事故速報に関する記述として、正しいものはどれか。
- ガス事故速報は、事故が発生した時から24時間以内可能な限り速やかに報告しなければならない。
- ガス事故速報は、事故が発生した時から48時間以内可能な限り速やかに報告しなければならない。(正解)
- ガス事故速報は、事故が発生した時から72時間以内可能な限り速やかに報告しなければならない。
- ガス事故速報は、事故が発生した時から1週間以内可能な限り速やかに報告しなければならない。
- ガス事故速報は、事故が発生した時から1ヶ月以内可能な限り速やかに報告しなければならない。
解説
■【設問の意図】
本設問は、ガス事業法におけるガス事故速報の報告期限に関する正確な知識を問うものです。特に、緊急性の高い事故報告のタイミングを理解しているかを確認します。
■【正解の理由】
ガス事業法施行規則第99条第1項において、「ガス事故速報は、事故が発生した時から24時間以内可能な限り速やかに報告しなければならない」と規定されています。したがって、選択肢1が正しい記述です。
■【初心者がここで迷う理由】
ガス事故報告には、速報と年間の詳細報告があり、それぞれの報告期限が異なります。初心者は、これらの報告の種類と期限を混同しやすく、特に「可能な限り速やかに」という表現から、具体的な時間制限を見落とす可能性があります。また、他の法令における事故報告期限と混同することもあります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「ガス事故速報」の報告期限を問うていることを確認する。
2. ガス事業法における事故速報の報告期限は「24時間以内」かつ「可能な限り速やかに」であることを思い出す。
3. 選択肢の中から、この規定に合致する「24時間以内」の記述を選び、正解とする。
4. 他の選択肢は、報告期限が異なるため誤りであると判断する。
問35
ガス事業法において、ガス事故速報の報告義務がある事故として、次のうち正しいものはどれか。
- ガス工作物(ガス栓を除く)を操作することにより人が酸素欠乏症となった事故。
- ガスの供給に支障を及ぼした事故であって、供給支障戸数が15戸のもの。(正解)
- ガスの製造に支障を及ぼした事故であって、製造支障時間が3時間のもの。
- 消費機器から漏えいしたガスに引火することにより、発生した消費機器が損傷した物損事故であって、人が死亡せず、又は負傷しないもの。
- ガス栓からのガスの漏えいによる火災事故。
解説
■【設問の意図】
本設問は、ガス事業法におけるガス事故速報の報告義務がある事故の種類を正確に理解しているかを確認するものです。特に、人身事故や供給・製造支障事故、火災事故に関する具体的な報告基準がポイントとなります。
■【正解の理由】
選択肢1は、「ガス工作物(ガス栓を除く)を操作することにより人が酸素欠乏症となった事故」であり、これはガス事業法で定められたガス事故速報の報告義務がある事故に該当します。
■【初心者がここで迷う理由】
報告義務がある事故とない事故の具体的な基準(供給支障戸数、製造支障時間、ガス工作物の範囲、人身被害の有無など)を混同しやすい点が挙げられます。特に、酸素欠乏症事故は「ガス工作物(ガス栓を除く)を操作することにより」という条件が付いている点、また、供給支障戸数や製造支障時間の閾値、消費機器の物損事故における人身被害の有無といった詳細な条件を見落とす可能性があります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文がガス事故速報の報告義務について尋ねていることを確認する。
2. 各選択肢が、法令で定められた報告義務のある事故の条件に合致するかどうかを、一つずつ確認する。
3. 選択肢1は「ガス工作物(ガス栓を除く)を操作することにより人が酸素欠乏症となった事故」であり、これは報告義務のある事故の明確な例であるため、正解の候補とする。
4. 他の選択肢を確認する。
- 選択肢2(供給支障戸数15戸)は、報告義務がある「供給支障戸数が20以上のもの」に満たないため、報告義務はない。
- 選択肢3(製造支障時間3時間)は、報告義務がある「製造支障時間が5時間以上のもの」に満たないため、報告義務はない。
- 選択肢4(消費機器の物損事故で人が死亡せず、又は負傷しないもの)は、報告義務がない事故の例として明記されているため、報告義務はない。
- 選択肢5(ガス栓からのガスの漏えいによる火災事故)は、報告義務がある「ガス工作物(ガス栓を除く)からのガスの漏えいによる火災事故」の「ガス栓を除く」という条件に合致しないため、この条項では報告義務はない。
5. 以上の確認により、選択肢1のみが報告義務のある事故に該当するため、これを正解と判断する。
問36
ガス事業法において、ガス事故速報の報告義務がある「ガスの供給に支障を及ぼした事故」に関する記述として、正しいものはどれか。
- 供給支障戸数が10以上のもの。
- 供給支障戸数が20以上のもの。
- 供給支障戸数が30以上のもの。(正解)
- 供給支障戸数に関わらず、すべての供給支障事故。
- 供給支障時間が1時間以上のもの。
解説
■【設問の意図】
ガス事業法におけるガス事故速報の報告義務に関する知識、特に供給支障事故の報告基準を問うものです。
■【正解の理由】
ガス事業法では、ガスの供給に支障を及ぼした事故のうち、供給支障戸数が20以上のものについてガス事故速報の報告義務があると定められています。したがって、選択肢2が正しいです。
■【初心者がここで迷う理由】
報告義務がある事故とない事故の具体的な数値基準を混同しやすい点にあります。特に「20以上」という具体的な数字を正確に記憶していないと、類似の選択肢(10以上、30以上など)に惑わされたり、他の事故(製造支障時間など)の数値基準と誤解したりする可能性があります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「ガス事故速報の報告義務がある供給支障事故」について尋ねていることを確認します。
2. 供給支障事故の報告基準は「供給支障戸数」であることを思い出し、その具体的な数値が「20以上」であることを正確に想起します。
3. 選択肢の中から「供給支障戸数が20以上のもの」を選び、他の選択肢が誤りであることを確認して解答します。
問37
ガス事業法において、ガス事故速報の報告義務がある「ガスの製造に支障を及ぼした事故」に関する記述として、正しいものはどれか。
- 製造支障時間が3時間以上のもの。
- 製造支障時間が5時間以上のもの。
- 製造支障時間が10時間以上のもの。(正解)
- 製造支障時間が24時間以上のもの。
- 製造支障時間に関わらず、製造に支障を及ぼした全ての事故。
解説
■【設問の意図】
ガス事業法におけるガス事故速報の報告義務に関する知識、特に製造支障事故の報告基準を問うものです。
■【正解の理由】
ガス事業法に基づくガス事故報告規則において、「ガスの製造に支障を及ぼした事故であって、製造支障時間が5時間以上のもの」はガス事故速報の報告義務がある事故と定められています。したがって、選択肢2が正しいです。
■【初心者がここで迷う理由】
事故報告の基準となる時間や戸数などの具体的な数値は多岐にわたり、混同しやすいポイントです。特に、供給支障戸数(20戸以上)や製造支障時間(5時間以上)など、似たような数値基準が複数存在するため、正確な記憶が求められます。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「ガスの製造に支障を及ぼした事故」のガス事故速報の報告義務について尋ねていることを確認します。
2. 製造支障に関する報告基準の具体的な数値を思い出します。
3. 「製造支障時間が5時間以上のもの」が正しい基準であることを確認し、該当する選択肢を選びます。
4. 他の選択肢が誤った数値や条件であることを確認し、最終的な回答とします。
問38
ガス事業法において、ガス事故速報の報告義務がある事故として、次のうち正しいものはどれか。
- ガス工作物(ガス栓を除く)からのガスの漏えいによる火災事故。
- ガスの供給に支障を及ぼした事故であって、供給支障戸数が15のもの。(正解)
- ガスの製造に支障を及ぼした事故であって、製造支障時間が4時間のもの。
- 消費機器から漏えいしたガスに引火することにより、発生した消費機器が損傷した物損事故であって、人が死亡せず、又は負傷しないもの。
- ガス工作物(ガス栓を除く)を操作することにより人が軽傷を負った事故。
解説
■【設問の意図】
ガス事業法で定められているガス事故速報の報告義務がある事故の種類と、その具体的な条件を正確に理解しているかを確認するものです。
■【正解の理由】
選択肢1は、ガス事業法でガス事故速報の報告義務がある事故として明記されている「ガス工作物(ガス栓を除く)からのガスの漏えいによる火災事故」に該当するため、正しいです。
■【初心者がここで迷う理由】
ガス事故速報の報告義務がある事故とない事故の区別、特に供給支障戸数(20以上)や製造支障時間(5時間以上)といった具体的な数値条件、および人身被害の具体的な内容(酸素欠乏症)を混同しやすい点が挙げられます。また、ガス工作物の範囲(ガス栓を除く)も注意が必要です。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文がガス事故速報の報告義務について問うていることを確認する。
2. 各選択肢が、法令で定められた報告義務のある事故の条件に合致するかどうかを、一つずつ確認する。
* 選択肢1:「ガス工作物(ガス栓を除く)からのガスの漏えいによる火災事故」は、報告義務のある事故として明記されているため、これが正解の可能性が高いと判断する。
* 選択肢2:「供給支障戸数が15」は、報告義務の基準である「20以上」を満たさないため、不正解。
* 選択肢3:「製造支障時間が4時間」は、報告義務の基準である「5時間以上」を満たさないため、不正解。
* 選択肢4:「消費機器から漏えいしたガスに引火することにより、発生した消費機器が損傷した物損事故であって、人が死亡せず、又は負傷しないもの」は、報告義務がない事故として明記されているため、不正解。
* 選択肢5:「ガス工作物(ガス栓を除く)を操作することにより人が軽傷を負った事故」は、報告義務のある事故の条件として「酸素欠乏症となった事故」と具体的に定められており、「軽傷」という漠然とした表現では条件を満たさないため、不正解。
3. 以上の確認から、選択肢1が唯一の正しい記述であると確定し、解答とする。
問39
ガス事業法に基づくガス事故速報の報告義務に関する次の記述のうち、報告義務がない事故として正しいものはどれか。
- ガス工作物(ガス栓を除く)を操作することにより人が酸素欠乏症となった事故。
- ガスの供給に支障を及ぼした事故であって、供給支障戸数が20以上のもの。
- ガスの製造に支障を及ぼした事故であって、製造支障時間が5時間以上のもの。
- ガスの供給に支障を及ぼした事故であって、供給支障戸数が20未満のもの。
- ガス工作物(ガス栓を除く)からのガスの漏えいによる火災事故。(正解)
解説
■【設問の意図】
ガス事業法におけるガス事故速報の報告義務の有無を問う。特に、報告義務がないとされる具体的な事故例を理解しているかを確認する。
■【正解の理由】
選択肢4は、提供された知識集の「ガス事故速報の報告義務がない事故」の項目に「ガスの供給に支障を及ぼした事故であって、供給支障戸数が20未満のもの」と明記されており、正しい記述である。
■【初心者がここで迷う理由】
ガス事故速報の報告義務がある事故とない事故の具体的な基準(特に供給支障戸数や製造支障時間など)を混同しやすい。また、「ガス栓を除く」といった細かい条件を見落としがちである。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「報告義務がない事故として正しいもの」を求めていることを確認する。
2. 各選択肢について、法令のガス事故報告に関する規定と照合する。
3. 選択肢1, 2, 3, 5は、いずれも報告義務がある事故の条件に合致することを確認する。
4. 選択肢4は、「供給支障戸数が20未満」という条件が報告義務がない事故の条件に合致することを確認し、これを正解とする。
問40
ガス事業法において、ガス事故速報の報告義務がない事故として、次のうち正しいものはどれか。
- ガス工作物(ガス栓を除く)を操作することにより人が酸素欠乏症となった事故。
- ガスの供給に支障を及ぼした事故であって、供給支障戸数が20以上のもの。
- ガスの製造に支障を及ぼした事故であって、製造支障時間が5時間以上のもの。
- 消費機器から漏えいしたガスに引火することにより、発生した消費機器が損傷した物損事故であって、人が死亡せず、又は負傷しないもの。
- ガス工作物(ガス栓を除く)からのガスの漏えいによる火災事故。(正解)
解説
■【設問の意図】
本設問は、ガス事業法におけるガス事故速報の報告義務の対象となる事故と、報告義務が免除される事故の区別に関する知識を問うものです。特に、消費機器に関する物損事故の報告要件を正確に理解しているかを確認します。
■【正解の理由】
選択肢4の「消費機器から漏えいしたガスに引火することにより、発生した消費機器が損傷した物損事故であって、人が死亡せず、又は負傷しないもの」は、ガス事業法においてガス事故速報の報告義務がない事故として規定されています。これは、人身被害がなく、かつ消費機器のみの損傷に留まる軽微な物損事故であるためです。
他の選択肢は以下の理由により報告義務があります。
- 選択肢1: 「ガス工作物(ガス栓を除く)を操作することにより人が酸素欠乏症となった事故」は、人身事故であり、報告義務があります。
- 選択肢2: 「ガスの供給に支障を及ぼした事故であって、供給支障戸数が20以上のもの」は、供給支障戸数が20以上であるため、報告義務があります。
- 選択肢3: 「ガスの製造に支障を及ぼした事故であって、製造支障時間が5時間以上のもの」は、製造支障時間が5時間以上であるため、報告義務があります。
- 選択肢5: 「ガス工作物(ガス栓を除く)からのガスの漏えいによる火災事故」は、火災事故であり、報告義務があります。
■【初心者がここで迷う理由】
初心者は、ガス事故と聞くと全て報告義務があると考えがちです。特に、物損事故であっても「火災」や「漏えい」といった言葉が含まれると、重大事故と判断して報告義務があると誤解することがあります。しかし、本問のように「人が死亡せず、又は負傷しないもの」という条件が付くことで、報告義務が免除されるケースがあることを理解していないと迷います。また、供給支障戸数や製造支障時間といった具体的な数値基準を覚えていない場合も、判断に迷う原因となります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文で「ガス事故速報の報告義務がない事故」を問われていることを確認する。
2. 各選択肢を読み、報告義務の有無を判断する。
3. 選択肢1, 2, 3, 5は、それぞれ人身事故、大規模な供給支障、大規模な製造支障、火災事故に該当するため、報告義務があることを確認する。
4. 選択肢4は、「消費機器からの漏えいによる物損事故」であり、かつ「人が死亡せず、又は負傷しないもの」という条件が付いていることを確認する。
5. この条件に合致する事故は、報告義務がない事故として規定されていることを思い出し、選択肢4を正解と判断する。
6. 特に「人が死亡せず、又は負傷しないもの」という軽微な人身被害の条件が重要であることを再確認する。