丙種 ガス主任技術者 第2回
問21
認定高度保安実施ガス小売事業者の認定更新に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 認定は、その効力を永続的に有するため、更新手続きは不要である。
- 認定は、5年ごとに更新を受けなければ、その効力を失う。
- 認定は、7年ごとに更新を受けなければ、その効力を失う。この更新は、認定基準への継続的な適合を確認し、保安レベルの維持・向上を図ることを目的としている。
- 認定は、10年ごとに更新を受けなければ、その効力を失う。ただし、変更がなければ更新は省略される。(正解)
解説
■【設問の意図】
認定高度保安実施ガス小売事業者の制度における、認定の更新期間と、その更新が制度全体の中で持つ意味合いについて、正確な知識を問うものです。単に期間を覚えるだけでなく、なぜ更新が必要なのかという制度の趣旨を理解しているかを確認します。
■【正解の理由】
ガス事業法第34条の2第4項において、「認定は、7年ごとにその更新を受けなければ、その効力を失う。」と規定されています。この更新手続きは、認定を受けたガス小売事業者が、認定基準(保安の確保のための組織の業務遂行能力の持続的向上、高度な情報通信技術を用いた保安確保方法など)に継続的に適合しているかを確認し、ガス事業全体の保安レベルを維持・向上させることを目的としています。したがって、期間と目的の両方を正確に記述している選択肢3が適切です。
■【初心者がここで迷う理由】
更新期間が「5年」「7年」「10年」といった数字の記憶に頼るため、他の法律や制度の期間と混同しやすい点が挙げられます。また、更新の目的まで問われると、単純な暗記だけでは対応が難しくなります。認定制度の趣旨、つまり「なぜこの制度があり、なぜ更新が必要なのか」という背景理解が不足していると、適切な選択肢を選べないことがあります。
■【本番での判断フロー】
1. 認定高度保安実施ガス小売事業者の「認定の更新」に関する問題であることを確認する。
2. 更新期間に関する知識を思い出す。「7年」が正しい期間であると記憶していれば、選択肢2(5年)と4(10年)は除外できる。選択肢1(永続的)も明らかに誤りである。
3. 残った選択肢3が「7年ごとに更新」と記述していることを確認する。
4. さらに、選択肢3の後半部分「この更新は、認定基準への継続的な適合を確認し、保安レベルの維持・向上を図ることを目的としている。」が、制度の趣旨として妥当であるかを確認する。認定制度は保安レベルの向上を目的としているため、その継続的な確認と維持・向上は更新の重要な目的であると判断できる。
5. 期間と目的の両方が正確に記述されているため、選択肢3を正解と判断する。
問22
特定製造所における公衆の立入制限に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- 特定製造所には、構内に公衆がみだりに立ち入らないよう、適切な措置を講じなければならない。
- 特定製造所は、公衆の立入を制限するよりも、構内での安全教育の実施を優先すべきである。(正解)
- 特定製造所への公衆の立入は、事業者の許可があれば、特に制限を設ける必要はない。
- 特定製造所には、公衆の立入を制限する義務はなく、注意喚起の標識設置で十分である。
解説
■【設問の意図】
この設問は、特定製造所における公衆の安全確保に関する法的義務と具体的な措置について、受験者が正確に理解しているかを確認することを意図しています。特に、単なる注意喚起や教育だけでなく、物理的な立入制限を含む「適切な措置」が義務付けられている点を問うています。
■【正解の理由】
法令の技術基準(ガス工作物全般)に関する規定において、「特定製造所には、構内に公衆がみだりに立ち入らないよう、適切な措置を講じなければならない」と定められています。これは、特定製造所がガスや液化ガスを取り扱う危険な場所であるため、公衆の安全を確保するために無許可の立ち入りを防止する具体的な措置が義務付けられていることを示しています。
■【初心者がここで迷う理由】
他の選択肢は、公衆の安全確保の重要性を認識しつつも、その具体的な措置や優先順位、法的義務について誤った解釈をしている可能性があります。例えば、「安全教育の実施を優先すべき」という考えは、安全対策の一環としては重要ですが、物理的な立入制限という法的義務を代替するものではありません。「事業者の許可があれば制限不要」という考えも、許可の有無にかかわらず「みだりに立ち入らないよう適切な措置」が求められるため不適切です。「義務はなく、標識で十分」という考えは、法的義務の存在を否定しており、最も不適切です。
■【本番での判断フロー】
1. 設問が「特定製造所における公衆の立入制限」に関する適切な記述を求めていることを確認する。
2. 選択肢を一つずつ確認し、法令の条文と照合する。
3. 「特定製造所には、構内に公衆がみだりに立ち入らないよう、適切な措置を講じなければならない」という記述が、法令の文言と完全に一致することを確認する。
4. 他の選択肢が、法的義務の否定、優先順位の誤り、または不十分な措置を提案していることを確認し、これらが不適切であると判断する。
5. したがって、法令の規定を正確に述べた選択肢を正解とする。
問23
特定製造所に設置するガス工作物に関する記述として、適切なものはどれか。
- 特定製造所に設置するガス若しくは液化ガスを通ずるガス工作物には、その規模に応じて、適切な防消火設備を適切な箇所に設けなければならない。
- 特定製造所に設置するガス若しくは液化ガスを通ずるガス工作物には、規模にかかわらず、一律に防消火設備を設けなければならない。(正解)
- 特定製造所に設置するガス若しくは液化ガスを通ずるガス工作物には、防消火設備を設ける必要はないが、消火器を複数箇所に配置する必要がある。
- 特定製造所に設置するガス若しくは液化ガスを通ずるガス工作物には、防消火設備を設ける場合、その設置箇所は作業員の判断に委ねられる。
解説
■【設問の意図】
ガス事業法に基づく技術基準のうち、特定製造所における防消火設備の設置に関する規定の理解度を問うものです。特に、「規模に応じて」という条件と「適切な箇所に」という要件を正確に把握しているかを確認します。
■【正解の理由】
法令の「技術基準(ガス工作物全般)」の項目に「特定製造所に設置するガス若しくは液化ガスを通ずるガス工作物には、その規模に応じて、適切な防消火設備を適切な箇所に設けなければならない。」と明記されています。選択肢1はこの記述と完全に一致しており、特定製造所における防消火設備の設置義務とその条件を正しく述べています。
■【初心者がここで迷う理由】
「規模に応じて」という条件を見落とし、「一律に」設置が必要だと誤解したり、防消火設備の設置自体が不要だと考えたりする可能性があります。また、「適切な箇所」という表現の解釈を誤り、設置場所が任意であると捉えることも考えられます。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が特定製造所のガス工作物における防消火設備について尋ねていることを確認する。
2. 選択肢を一つずつ確認し、法令の記述と照合する。
3. 選択肢1は「その規模に応じて、適切な防消火設備を適切な箇所に設けなければならない」とあり、法令の記述と完全に一致することを確認する。
4. 選択肢2は「規模にかかわらず、一律に」とあり、法令の「規模に応じて」と矛盾するため不適切と判断する。
5. 選択肢3は「設ける必要はない」とあり、法令の設置義務と矛盾するため不適切と判断する。
6. 選択肢4は「作業員の判断に委ねられる」とあり、法令の「適切な箇所に設けなければならない」という要件と矛盾するため不適切と判断する。
7. 以上の検討から、選択肢1が最も適切であると判断し、正解とする。
問24
特定ガス発生設備におけるガス漏えい検知警報設備に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- 特定製造所には、ガス又は液化ガスを通ずるガス工作物から漏えいしたガスが滞留するおそれのある製造所内の適当な場所に、当該ガスの漏えいを適切に検知し、かつ、警報する設備を設けなければならない。
- 特定製造所において、ガス漏えい検知警報設備は、ガス工作物の定期的な点検が実施されている場合は設置を免除される。(正解)
- ガス漏えい検知警報設備は、特定製造所の中でも特に引火性の高いガスを取り扱う場合にのみ設置が義務付けられている。
- 特定製造所に設置するガス漏えい検知警報設備は、ガスの漏えいを検知する機能のみを有していればよく、警報機能は必須ではない。
解説
■【設問の意図】
この設問は、丙種ガス主任技術者として、特定ガス発生設備におけるガス漏えい検知警報設備の設置義務と機能に関する法令知識を問うものです。特に、設置場所、検知機能、警報機能の全てが求められている点を理解しているかを確認します。
■【正解の理由】
選択肢1は、法令「ガス事業法に基づく経済産業省令で定める技術上の基準の細目を定める告示」第10条第1項第3号の規定に合致する記述です。特定製造所には、ガスまたは液化ガスが滞留するおそれのある場所に、漏えいを適切に検知し、かつ警報する設備を設けることが義務付けられています。
■【初心者がここで迷う理由】
初心者は、ガス漏えい検知警報設備の設置が、どのような条件で、どのような機能を持つべきかについて、詳細な法令知識が不足している場合があります。特に、「検知」と「警報」の両方が必須である点や、設置場所の「滞留するおそれのある場所」という条件を見落としがちです。また、定期点検やガスの種類によって設置義務が免除される、あるいは機能が限定されるといった誤った解釈をしてしまうことがあります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「特定ガス発生設備におけるガス漏えい検知警報設備」について問うていることを確認する。
2. 各選択肢を読み、法令の条文と照らし合わせる。
3. 選択肢1:「ガス又は液化ガスを通ずるガス工作物から漏えいしたガスが滞留するおそれのある製造所内の適当な場所に、当該ガスの漏えいを適切に検知し、かつ、警報する設備を設けなければならない。」という記述は、技術基準の告示の文言と完全に一致するため、これが正しいと判断する。
4. 他の選択肢がなぜ不適切かを確認する。
* 選択肢2:定期点検の実施で設置が免除されるという規定は存在しない。
* 選択肢3:ガスの種類に限定する規定はなく、「ガス又は液化ガス」全般が対象である。
* 選択肢4:「検知」だけでなく「警報」も必須機能である。
5. 以上の確認により、選択肢1が唯一の適切な記述であると確定する。
問25
特定製造所に設置する電気設備に関する記述として、適切なものはどれか。
- 特定製造所に設置するガス若しくは液化ガスを通ずるガス工作物の付近に設置する電気設備は、その設置場所の状況及び当該ガス又は液化ガスの種類に応じた防爆性能を有するものでなければならない。
- 特定製造所に設置する電気設備は、ガス又は液化ガスの種類に関わらず、一律の防爆性能を有するものでなければならない。(正解)
- 特定製造所に設置する電気設備は、ガス工作物から十分な距離を確保できる場合、防爆性能を有する必要はない。
- 特定製造所に設置する電気設備は、一般的な電気設備でよく、特別な防爆性能は要求されない。
- 特定製造所に設置する電気設備は、設置場所の状況のみに応じた防爆性能を有すればよい。
解説
■【設問の意図】
ガス事業法に基づく技術基準における、特定製造所内の電気設備に関する保安要件の理解度を問う。特に、防爆性能の必要性と、その選定基準(設置場所の状況、ガスの種類)を正確に把握しているかを確認する。
■【正解の理由】
選択肢1は、ガス事業法に基づく技術基準の「特定製造所に設置するガス若しくは液化ガスを通ずるガス工作物の付近に設置する電気設備は、その設置場所の状況及び当該ガス又は液化ガスの種類に応じた防爆性能を有するものでなければならない。」という規定を正確に記述しているため、適切である。これは、ガス漏えい時の引火・爆発リスクを最小限に抑えるための重要な保安措置である。
■【初心者がここで迷う理由】
- 「防爆性能」という専門用語に馴染みがなく、その重要性を過小評価してしまう可能性がある。
- 「設置場所の状況」や「ガスの種類」といった具体的な条件が、防爆性能の選定にどのように影響するかを理解しきれていない場合がある。一律の基準で良いと誤解したり、特定の条件(例えば距離)を満たせば不要と判断したりする可能性がある。
- 一般的な電気設備との違いが明確でないため、特別な設備が不要と誤解する可能性がある。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「特定製造所に設置する電気設備」に関する適切な記述を求めていることを確認する。
2. 選択肢を一つずつ確認する。
3. 選択肢1:「設置場所の状況及び当該ガス又は液化ガスの種類に応じた防爆性能を有するものでなければならない」とあり、これはガス事業法技術基準の規定と完全に一致するため、これが正解である可能性が高いと判断する。
4. 他の選択肢を確認し、誤りを見つける。
- 選択肢2:「ガスの種類に関わらず、一律の防爆性能」は、ガスの種類によって危険度が異なるため不適切。
- 選択肢3:「十分な距離を確保できる場合、防爆性能を有する必要はない」は、付近に設置される設備には防爆性能が求められるため不適切。
- 選択肢4:「一般的な電気設備でよく、特別な防爆性能は要求されない」は、特定製造所という危険な場所の特性を無視しており不適切。
- 選択肢5:「設置場所の状況のみに応じた防爆性能」は、ガスの種類も考慮する必要があるため不適切。
5. 選択肢1が最も正確かつ包括的な記述であると最終的に判断し、正解とする。
問26
液化ガスを通ずるガス工作物に講ずる静電気除去措置に関する記述として、適切なものはどれか。
- 液化ガスを通ずるガス工作物には、静電気を除去する措置を必ず講じなければならない。
- 液化ガスを通ずるガス工作物には、当該静電気によりガスに引火するおそれがない場合を除き、静電気を除去する措置を講じなければならない。
- 液化ガスを通ずるガス工作物に生ずる静電気を除去する措置は、貯蔵能力が一定量を超える場合にのみ必要である。(正解)
- 液化ガスを通ずるガス工作物に生ずる静電気を除去する措置は、埋設された設備には適用されない。
解説
■【設問の意図】
液化ガスを取り扱うガス工作物における静電気除去措置の要件に関する正確な知識を問う。特に、例外規定の理解が重要となる。
■【正解の理由】
本文「液化ガスを通ずるガス工作物には、当該ガス工作物に生ずる静電気を除去する措置を講じなければならない。ただし、当該静電気によりガスに引火するおそれがない場合にあっては、この限りでない。」とある通り、静電気によるガス引火のおそれがない場合は、静電気除去措置は不要である。したがって、選択肢2がこの規定を正確に述べている。
■【初心者がここで迷う理由】
「必ず講じなければならない」という絶対的な表現に惑わされやすい。法令の条文には「ただし書き」や「例外規定」が設けられていることが多く、その細部まで正確に理解しているかが問われるため、一見すると正しいように見える選択肢1を選んでしまう可能性がある。また、他の関連する規定(例:埋設貯槽の静電気除去不要)と混同する可能性もある。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「液化ガスを通ずるガス工作物の静電気除去措置」について尋ねていることを確認する。
2. 関連する法令の条文を思い出す。「液化ガスを通ずるガス工作物には、静電気除去措置が必要だが、ただし書きがある」という点を想起する。
3. 各選択肢を検討する。
- 選択肢1:「必ず講じなければならない」という絶対的な表現に疑問を持つ。
- 選択肢2:「~場合を除き、~講じなければならない」という表現が、ただし書きを含む法令の記述と一致することを確認する。
- 選択肢3:貯蔵能力に関する言及は、この規定にはないことを確認する。
- 選択肢4:埋設設備に関する規定は、バルク貯槽の特定のケースであり、一般的な静電気除去措置のただし書きとは異なることを確認する。
4. 選択肢2が最も正確な記述であると判断し、正解とする。
問27
集合装置及び連結配管の主要材料に関する記述として、正しいものは次のうちどれか。
- 集合装置及び連結配管の主要材料は、最高使用温度及び最低使用温度において材料に及ぼす化学的及び物理的影響に対し、設備の種類、規模に応じて安全な機械的性質を有するものでなければならない。
- 集合装置及び連結配管の主要材料は、最高使用温度においてのみ、材料に及ぼす化学的及び物理的影響に対し、安全な機械的性質を有するものでなければならない。(正解)
- 集合装置及び連結配管の主要材料は、設備の種類、規模にかかわらず、一律に特定の機械的性質を有するものでなければならない。
- 集合装置及び連結配管の主要材料は、化学的影響のみを考慮し、物理的影響は考慮しなくてもよい。
解説
■【設問の意図】
本設問は、ガス工作物の技術基準のうち、集合装置及び連結配管の主要材料に関する規定の理解度を問うものです。特に、材料選定において考慮すべき温度範囲、影響の種類(化学的・物理的)、および設備の種類・規模に応じた適切な機械的性質の必要性を把握しているかを確認します。
■【正解の理由】
選択肢1が正しい記述です。ガス事業法に基づく技術基準では、「集合装置及び連結配管の主要材料は、最高使用温度及び最低使用温度において材料に及ぼす化学的及び物理的影響に対し、設備の種類、規模に応じて安全な機械的性質を有するものでなければならない」と定められています。これは、ガス工作物が様々な環境下で安全に機能するために、広範な条件(温度、化学的・物理的影響、設備特性)を考慮した材料選定が不可欠であることを示しています。
■【初心者がここで迷う理由】
初心者は、技術基準の細部にわたる文言を正確に記憶することが難しい場合があります。特に、「最高使用温度及び最低使用温度」の両方を考慮すること、「化学的及び物理的影響」の両方を考慮すること、そして「設備の種類、規模に応じて」という柔軟な要件を見落としがちです。これらの要素のいずれか一つでも欠けている選択肢を誤って選んでしまう可能性があります。
■【本番での判断フロー】
1. **問題文の確認**: 集合装置及び連結配管の主要材料に関する「正しい記述」を問われていることを確認する。
2. **各選択肢の検討**:
* 選択肢1: 「最高使用温度及び最低使用温度」「化学的及び物理的影響」「設備の種類、規模に応じて安全な機械的性質」と、技術基準の全ての要件を満たしているか確認する。→ 全て満たしている。
* 選択肢2: 「最高使用温度においてのみ」という限定があるため、最低使用温度の考慮が欠けている点で誤り。
* 選択肢3: 「設備の種類、規模にかかわらず、一律に」という記述は、設備に応じた適切な選定という基準に反するため誤り。
* 選択肢4: 「化学的影響のみを考慮し、物理的影響は考慮しなくてもよい」という記述は、物理的影響の考慮が欠けている点で誤り。
3. **正解の特定**: 選択肢1が技術基準の要件を最も正確に記述しているため、これを正解とする。
問28
集合装置及び連結配管の構造に関する記述として、正しいものは次のうちどれか。
- 集合装置及び連結配管のうち、液化ガスを通ずるものであって内面に0 Paを超える圧力を受ける部分又はガスを通ずるものであって内面に0.2 MPa以上の圧力を受ける部分の構造は、供用中の荷重並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない。
- 集合装置及び連結配管のうち、液化ガスを通ずるものであって内面に0 Paを超える圧力を受ける部分又はガスを通ずるものであって内面に0.1 MPa以上の圧力を受ける部分の構造は、供用中の荷重並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない。(正解)
- 集合装置及び連結配管のうち、液化ガスを通ずるものであって内面に0 Paを超える圧力を受ける部分又はガスを通ずるものであって内面に0.2 MPa以上の圧力を受ける部分の構造は、供用中の荷重並びに最高使用温度及び最低使用温度における最低使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない。
- 集合装置及び連結配管のうち、液化ガスを通ずるものであって内面に0 Paを超える圧力を受ける部分又はガスを通ずるものであって内面に0.2 MPa以上の圧力を受ける部分の構造は、供用中の荷重並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模にかかわらず一律の構造でなければならない。
- 集合装置及び連結配管のうち、液化ガスを通ずるものであって内面に0 Paを超える圧力を受ける部分又はガスを通ずるものであって内面に0.2 MPa以上の圧力を受ける部分の構造は、供用中の荷重並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、材料の化学的性質のみを考慮した構造でなければならない。
解説
■【設問の意図】
集合装置及び連結配管の構造に関する技術基準の理解度を問う。特に、液化ガスとガスで異なる圧力基準、および設計における考慮事項(荷重、温度、圧力、設備の種類・規模)の正確な知識を確認する。
■【正解の理由】
選択肢1は、法令の技術基準に記載されている内容と完全に一致している。「集合装置及び連結配管のうち、液化ガスを通ずるものであって内面に0 Paを超える圧力を受ける部分又はガスを通ずるものであって内面に0.2 MPa以上の圧力を受ける部分の構造は、供用中の荷重並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない。」が正しい。
■【初心者がここで迷う理由】
・液化ガスとガスで異なる圧力基準(0 Pa超と0.2 MPa以上)を混同しやすい。
・設計時に考慮すべき要素(荷重、温度、圧力)は理解できても、「設備の種類、規模に応じて」という柔軟な対応が求められる点を見落としがち。
・「最高使用圧力」と「最低使用圧力」を誤認する可能性がある。
・「材料の化学的性質のみ」といった限定的な条件に惑わされる可能性がある。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が集合装置と連結配管の構造基準について問うていることを確認する。
2. 各選択肢を読み、特に以下の点に注目して、法令の技術基準との合致を検証する。
- 液化ガスとガスそれぞれの圧力基準(0 Pa超、0.2 MPa以上)。
- 設計時に考慮すべき要素(供用中の荷重、最高使用温度、最低使用温度、最高使用圧力)。
- 構造が「設備の種類、規模に応じて適切」であること。
3. 選択肢1がすべての条件を満たしていることを確認し、正解とする。
4. 他の選択肢は、圧力値の誤り、考慮すべき圧力の誤り、考慮事項の限定、または「一律」といった不適切な表現が含まれているため、誤りであると判断する。
問29
ガス栓の構造に関する記述として、適切なものはどれか。
- ガス栓の構造は、供用中の最大流量並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない。
- ガス栓の構造は、供用中の最大流量のみを考慮し、最高使用温度及び最低使用温度は考慮しなくてもよい。(正解)
- ガス栓の構造は、最高使用圧力のみを考慮し、設備の種類や規模は考慮しなくてもよい。
- ガス栓の構造は、設備の種類や規模にかかわらず、一律の基準で設計されなければならない。
- ガス栓の構造は、供用中の最大流量、最高使用温度、最低使用温度、最高使用圧力のいずれか一つを考慮すればよい。
解説
■【設問の意図】
ガス事業法に基づく技術基準におけるガス栓の構造に関する理解度を問う。特に、ガス栓が安全に機能するために考慮すべき複数の要素(流量、温度、圧力、設備の種類・規模)を正確に把握しているかを確認する。
■【正解の理由】
選択肢1は、法令の技術基準に記載されている内容と完全に一致しています。「ガス栓の構造は、供用中の最大流量並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない。」とされており、ガス栓の設計において、流量、温度、圧力、設備の種類、規模といった多岐にわたる要素を総合的に考慮する必要があることを示しています。これにより、ガス栓が様々な使用条件下で安全かつ確実に機能することが保証されます。
■【初心者がここで迷う理由】
初心者は、ガス栓の構造基準が単一の要素(例えば圧力だけ、または流量だけ)に限定されると誤解する可能性があります。また、「設備の種類、規模に応じて」という部分の重要性を見落とし、一律の基準が適用されると考えるかもしれません。しかし、ガス設備は多種多様であり、それぞれの使用環境や条件に合わせた適切な設計が求められるため、複数の要素を総合的に考慮することが不可欠です。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文「ガス栓の構造に関する記述として、適切なものはどれか」を読み、ガス栓の技術基準に関する知識が問われていることを確認する。
2. 各選択肢を読み、法令の技術基準の記述と照合する。
3. 選択肢1が、最大流量、最高使用温度、最低使用温度、最高使用圧力、設備の種類、規模といった全ての重要な要素を網羅していることを確認する。
4. 選択肢2, 3, 5のように、一部の要素のみを考慮するとする記述は、安全基準として不十分であるため不適切と判断する。
5. 選択肢4のように、「一律の基準」とする記述は、設備の種類や規模に応じた柔軟な対応を否定するため不適切と判断する。
6. 以上の検討から、選択肢1が最も適切であると判断し、正解とする。
問30
整圧器の技術基準に関する記述として、適切なものはどれか。
- 整圧器のガスを通ずる部分は、適切な方法により気密試験を行ったとき漏えいがないものでなければならない。
- 最高使用圧力が0Pa以下の整圧器のガスを通ずる部分も、気密試験を行い漏えいがないことを確認しなければならない。(正解)
- 整圧器のガスを通ずる部分の気密試験は、必ず水圧試験で行う必要がある。
- 整圧器のガスを通ずる部分の気密試験では、微量のガス漏えいは許容される。
- 整圧器のガスを通ずる部分の気密試験は、製造時のみ行えばよく、設置後の検査は不要である。
解説
■【設問の意図】
本設問は、ガス事業法に基づく技術基準のうち、整圧器の気密試験に関する規定の理解度を問うものです。特に、気密試験の要件とその適用除外について正確に把握しているかを確認します。
■【正解の理由】
選択肢1が適切です。ガス事業法に基づく技術基準(液化石油ガス設備士規則第15条第1項第10号ロ、またはガス事業法施行規則第9条第1項第10号ロに相当する内容)において、「整圧器のガスを通ずる部分は、適切な方法により気密試験を行ったとき漏えいがないものでなければならない。ただし、最高使用圧力が0Pa以下のもの及び常時大気に開放されているものは、この限りでない。」と規定されています。選択肢1はこの規定の主旨を正確に述べています。
■【初心者がここで迷う理由】
・「適切な方法」という表現が抽象的であるため、具体的な試験方法(水圧試験など)を誤って限定的に解釈してしまうことがあります。
・気密試験の適用除外条件(最高使用圧力が0Pa以下のもの、常時大気に開放されているもの)を見落とし、全ての整圧器に一律に気密試験が必要だと誤解することがあります。
・「漏えいがない」という厳密な表現に対し、実務上の許容範囲を混同し、微量の漏えいを許容すると誤解することがあります。
・気密試験の実施時期(製造時、設置時、定期検査時など)について、規定の範囲外の解釈をしてしまうことがあります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が整圧器の技術基準、特に気密試験について問うていることを確認する。
2. 各選択肢を読み、ガス事業法または関連規則の条文と照合する。
3. 選択肢1:「整圧器のガスを通ずる部分は、適切な方法により気密試験を行ったとき漏えいがないものでなければならない。」これは技術基準の基本原則であり、正しい記述であると判断する。
4. 他の選択肢を検討し、誤りを見つける。
* 選択肢2:最高使用圧力が0Pa以下のものは適用除外であるため、この記述は不適切。
* 選択肢3:「必ず水圧試験」という限定は技術基準にはなく、「適切な方法」であるため不適切。
* 選択肢4:「微量のガス漏えいは許容される」は「漏えいがない」という規定に反するため不適切。
* 選択肢5:「製造時のみ行えばよく、設置後の検査は不要」は、保安確保の観点から不適切であり、技術基準の趣旨にも反する。
5. 以上の検討から、選択肢1が最も適切な記述であると確定する。
問31
ガス工作物の溶接部の強度基準に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ガス工作物のガス又は液化ガスを通ずる部分であって、内面に0Paを超える圧力を受ける部分の溶接された部分は、溶込みが十分で、溶接による割れ等で有害な欠陥がなく、かつ、設計上要求される強度以上の強度でなければならない。
- ガス工作物のガス又は液化ガスを通ずる部分であって、内面に0.1MPaを超える圧力を受ける部分の溶接された部分は、溶込みが十分で、溶接による割れ等で有害な欠陥がなく、かつ、設計上要求される強度以上の強度でなければならない。(正解)
- ガス工作物のガス又は液化ガスを通ずる部分であって、内面に0Paを超える圧力を受ける部分の溶接された部分は、溶込みが十分で、溶接による割れ等で有害な欠陥がなく、かつ、設計上要求される強度と同等の強度でなければならない。
- ガス工作物のガス又は液化ガスを通ずる部分であって、内面に0Paを超える圧力を受ける部分の溶接された部分は、溶込みが十分で、溶接による割れ等で軽微な欠陥があっても、設計上要求される強度以上の強度でなければならない。
- ガス工作物のガス又は液化ガスを通ずる部分であって、内面に0Paを超える圧力を受ける部分の溶接された部分は、溶込みが十分で、溶接による割れ等で有害な欠陥がなく、かつ、設計上要求される強度の80%以上の強度でなければならない。
解説
■【設問の意図】
ガス工作物の溶接部の強度に関する技術基準の正確な知識を問うものです。特に、適用される圧力範囲、溶接部の品質、および要求される強度レベルについて理解しているかを確認します。
■【正解の理由】
法令の「技術基準(ガス工作物全般)」の項目に、「ガス工作物のガス又は液化ガスを通ずる部分であって、内面に0Paを超える圧力を受ける部分の溶接された部分は、溶込みが十分で、溶接による割れ等で有害な欠陥がなく、かつ、設計上要求される強度以上の強度でなければならない。」と明記されています。これは、溶接部の安全性を確保するための重要な基準であり、選択肢1はこの記述と完全に一致しています。
■【初心者がここで迷う理由】
・「0Paを超える圧力」という具体的な圧力条件を、「0.1MPaを超える圧力」や他の数値と混同する可能性があります。
・「設計上要求される強度以上の強度」を「同等の強度」や「80%以上の強度」など、異なる強度レベルと誤解する可能性があります。
・「有害な欠陥がなく」という部分を、「軽微な欠陥があっても」と読み違える可能性があります。
これらの細かな表現の違いが、正誤を分けるポイントとなります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文がガス工作物の「溶接部の強度基準」について問うていることを確認する。
2. 各選択肢を読み、特に以下のキーワードに注目する。
- 「内面に0Paを超える圧力を受ける部分」か? (圧力条件)
- 「溶込みが十分で、溶接による割れ等で有害な欠陥がなく」か? (品質条件)
- 「設計上要求される強度以上の強度」か? (強度レベル)
3. 選択肢1が上記のすべての条件を正確に満たしていることを確認し、正解と判断する。他の選択肢は、これらのいずれかの条件が異なっているため、誤りであると判断できる。
問32
液化ガスを通ずるガス発生設備に関する記述として、最も適切なものは次のうちどれか。
- 液化ガスを通ずるガス発生設備のうち、過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃すために適切な安全弁を設けなければならない。
- 液化ガスを通ずるガス発生設備のうち、過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃すために適切な遮断弁を設けなければならない。(正解)
- 液化ガスを通ずるガス発生設備には、過圧が生ずるおそれがあるかどうかにかかわらず、全て安全弁を設けなければならない。
- 液化ガスを通ずるガス発生設備のうち、過圧が生ずるおそれのあるものには、安全弁を設けることが望ましいが、法的な義務はない。
解説
■【設問の意図】
丙種ガス主任技術者として、液化ガスを取り扱うガス発生設備における過圧防止のための保安措置に関する法令上の義務を理解しているかを確認する。特に、安全弁の設置義務とその条件について問う。
■【正解の理由】
ガス事業法に基づく技術基準において、「液化ガスを通ずるガス発生設備のうち、過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃すために適切な安全弁を設けなければならない」と定められているため、選択肢1が正しい。これは、設備の損傷やガス漏えいによる事故を未然に防ぐための重要な保安措置である。
■【初心者がここで迷う理由】
・安全弁と遮断弁の役割を混同する可能性がある。安全弁は過圧時に自動的に圧力を逃がす装置であり、遮断弁は手動または自動でガスの流れを止める装置である。
・「全て」のガス発生設備に安全弁が必要だと誤解する可能性がある。実際には「過圧が生ずるおそれのあるもの」に限定される。
・「望ましい」と「義務」の区別が曖昧になることがある。法令では「設けなければならない」と明確に義務付けられている。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「液化ガスを通ずるガス発生設備」と「過圧」に言及していることを確認する。
2. 過圧防止の手段として「安全弁」が適切であるかを考える。遮断弁は過圧を逃がす機能はないため除外。
3. 設置の範囲が「全て」なのか「過圧が生ずるおそれのあるもの」に限定されるのかを確認する。法令では後者に限定されている。
4. 設置が「義務」なのか「望ましい」のかを確認する。法令では「設けなければならない」と義務付けられている。
5. これらのポイントから、最も法令に合致する選択肢を選ぶ。
問33
液化ガス貯槽の危険標識に関する記述として、適切なものはどれか。
- 液化ガス用貯槽(不活性の液化ガス用のものを除く。)又はこれらの付近には、その外部から見やすいように危険標識を設けなければならない。
- 液化ガス用貯槽(不活性の液化ガス用のものを除く。)には、その内部に危険標識を設けなければならない。(正解)
- 液化ガス用貯槽(不活性の液化ガス用のものを含む。)又はこれらの付近には、その外部から見やすいように危険標識を設けなければならない。
- 液化ガス用貯槽の危険標識は、貯蔵能力が3トン以上のものに限り設置が義務付けられている。
- 液化ガス用貯槽(不活性の液化ガス用のものを除く。)の危険標識は、関係者以外の立ち入りが制限されている区域内であれば設置を省略できる。
解説
■【設問の意図】
液化ガス貯槽に設置が義務付けられている危険標識に関する法令上の要件(対象となる貯槽の種類、設置場所、視認性)について、正確な知識を問うものです。
■【正解の理由】
選択肢1は、提供された知識集の「液化ガス用貯槽(不活性の液化ガス用のものを除く。)又はこれらの付近には、その外部から見やすいように危険標識を設けなければならない。」という記述と完全に一致しており、これが法令上の適切な記述です。
■【初心者がここで迷う理由】
初心者は以下の点で迷う可能性があります。
・不活性の液化ガス用貯槽が危険標識の対象に含まれるのか、除外されるのかの区別。
・危険標識の設置場所が「内部」なのか「外部から見やすい場所」なのかの区別。
・貯蔵能力や設置場所の状況(例:立ち入り制限区域)によって設置義務が免除されると誤解する可能性。
これらの細かな条件を正確に記憶していないと、誤った選択肢を選んでしまうことがあります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「液化ガス貯槽の危険標識」について尋ねていることを確認する。
2. 知識集の該当箇所「液化ガス用貯槽(不活性の液化ガス用のものを除く。)又はこれらの付近には、その外部から見やすいように危険標識を設けなければならない。」を思い出す。
3. 各選択肢をこの知識と照合する。
- 選択肢1:「不活性の液化ガス用のものを除く」「外部から見やすいように」とあり、知識と一致。これが正解の可能性が高い。
- 選択肢2:「内部に」とあり、外部から見やすいという要件と異なるため不適切。
- 選択肢3:「不活性の液化ガス用のものを含む」とあり、知識と異なるため不適切。
- 選択肢4:貯蔵能力に関する条件は知識集のこの項目には記載がなく、不適切。
- 選択肢5:立ち入り制限区域での省略に関する条件は知識集のこの項目には記載がなく、不適切。
4. 選択肢1が最も適切であると判断し、解答する。
問34
製造所及び供給所の保安上重要な設備に関する記述として、適切なものはどれか。
- 製造設備を安全に停止させるのに必要な装置その他の製造所及び供給所の保安上重要な設備には、停電等により当該設備の機能が失われることのないよう適切な措置を講じなければならない。
- 製造設備を安全に停止させるのに必要な装置その他の製造所及び供給所の保安上重要な設備は、停電時でも手動で操作できるよう、自動制御装置を設けてはならない。(正解)
- 製造設備を安全に停止させるのに必要な装置その他の製造所及び供給所の保安上重要な設備は、停電時に備え、予備の設備を常に稼働させておく必要がある。
- 製造設備を安全に停止させるのに必要な装置その他の製造所及び供給所の保安上重要な設備には、停電時の機能喪失を許容し、復旧後に速やかに対応できる体制を整えればよい。
- 製造設備を安全に停止させるのに必要な装置その他の製造所及び供給所の保安上重要な設備は、停電時に機能が失われても、短時間であれば問題ないとされている。
解説
■【設問の意図】
製造所及び供給所の保安上重要な設備における停電対策に関する法令知識を問うものです。
■【正解の理由】
選択肢1は、提供された知識集の「製造設備を安全に停止させるのに必要な装置その他の製造所及び供給所の保安上重要な設備には、停電等により当該設備の機能が失われることのないよう適切な措置を講じなければならない。」という記述と完全に一致しており、ガス事業法に基づく技術基準の解釈として適切です。これは、災害時におけるガスの安全確保のために極めて重要な要件です。
■【初心者がここで迷う理由】
他の選択肢は、一見すると安全対策のように見えますが、法令の要求事項とは異なります。例えば、選択肢2のように手動操作を義務付けたり、選択肢3のように予備設備の常時稼働を求めたりすることは、必ずしも法令で求められる「適切な措置」の具体的な内容を限定するものではありません。また、選択肢4や5のように停電時の機能喪失を許容する考え方や短時間であれば問題ないとする考え方は、保安の観点から不適切であり、法令の趣旨に反します。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「保安上重要な設備」と「停電対策」について問うていることを確認します。
2. 各選択肢を読み、提供された知識集の関連記述と照らし合わせます。
3. 選択肢1が、知識集の「製造設備を安全に停止させるのに必要な装置その他の製造所及び供給所の保安上重要な設備には、停電等により当該設備の機能が失われることのないよう適切な措置を講じなければならない。」という記述と完全に一致することを確認します。
4. 他の選択肢が、法令の趣旨や具体的な要求事項と異なる、あるいは不十分な内容であることを確認し、誤りであると判断します。
5. 選択肢1を正解として選びます。
問35
特定ガス発生設備における液化ガスを通ずる設備の損傷防止に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 特定ガス発生設備には、液化ガスを通ずる設備の損傷を防止するため使用の状態を計測又は確認できる適切な装置を設けなければならない。
- 液化ガスを通ずる設備の損傷防止のため、全ての液化ガス配管は二重管構造としなければならない。(正解)
- 液化ガスを通ずる設備の損傷防止は、液化ガス貯槽の周囲に厚さ15cm以上のコンクリート製防護壁を設置することで達成される。
- 特定ガス発生設備において、液化ガスを通ずる設備の損傷防止は、専ら定期的な目視点検のみで十分である。
- 液化ガスを通ずる設備の損傷を防止するため、液化ガス貯槽の内部に不活性ガスを常時充填しなければならない。
解説
■【設問の意図】
本設問は、特定ガス発生設備における液化ガスを通ずる設備の損傷防止に関する技術基準の理解度を問うものです。特に、設備の「使用の状態を計測又は確認できる適切な装置」の設置義務について正確に把握しているかを確認します。
■【正解の理由】
法令「技術基準(特定ガス発生設備)」の項目に「特定ガス発生設備には、液化ガスを通ずる設備の損傷を防止するため使用の状態を計測又は確認できる適切な装置を設けなければならない。」と明記されています。これは、液化ガス設備の異常を早期に検知し、損傷を未然に防ぐための重要な措置です。
■【初心者がここで迷う理由】
初心者は、液化ガス設備の損傷防止策として、物理的な防護(二重管、防護壁など)や点検頻度、あるいは貯蔵方法など、様々な保安措置を連想しがちです。しかし、本設問のポイントは「使用の状態を計測又は確認できる適切な装置」という、監視・検知機能に特化した記述であるため、他の一般的な保安対策と混同する可能性があります。特に、「のみで十分」といった極端な表現を含む選択肢は誤りであることが多いですが、他の選択肢も一見すると妥当に見えるため、正確な条文知識が求められます。
■【本番での判断フロー】
1. 設問が「液化ガスを通ずる設備の損傷防止」に関する技術基準を問うていることを確認する。
2. 各選択肢を読み、法令の「技術基準(特定ガス発生設備)」の項目で学習した内容と照合する。
3. 選択肢1の「使用の状態を計測又は確認できる適切な装置を設けなければならない」という記述が、提供された知識集の該当箇所と完全に一致することを確認する。
4. 他の選択肢は、一般的な保安対策としては一部妥当なものもあるが、本設問の文脈や法令の具体的な記述とは異なる、あるいは「全て」「のみ」といった過度な表現が含まれているため、誤りであると判断する。
5. 選択肢1を正解として選ぶ。
問36
液化ガス用貯槽の耐熱に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 液化ガス用貯槽(埋設された液化ガス用貯槽にあっては、その埋設された部分を除く。)及びこれらの支持物は、当該設備が受けるおそれのある熱に対し十分に耐えるものとし、又は適切な冷却装置を設置しなければならない。ただし、不活性の液化ガス用貯槽であって、可燃性の液化ガス用貯槽の周辺にないものは、この限りでない。
- 液化ガス用貯槽は、埋設された部分を含め、常に熱に対し十分に耐える構造としなければならず、冷却装置の設置は認められない。(正解)
- 液化ガス用貯槽の支持物は、熱に対する耐性を有する必要はなく、貯槽本体のみが耐熱構造であるか冷却装置を設置すればよい。
- 不活性の液化ガス用貯槽は、可燃性の液化ガス用貯槽の周辺にあるかどうかにかかわらず、熱に対する措置は一切不要である。
解説
■【設問の意図】
液化ガス用貯槽の設置における熱対策に関する技術基準の理解度を問う。特に、貯槽本体だけでなく支持物への配慮、埋設部分の扱い、そして不活性ガス用貯槽の例外規定を正確に把握しているかを確認する。
■【正解の理由】
選択肢1は、提供された知識集の「液化ガス用貯槽(埋設された液化ガス用貯槽にあっては、その埋設された部分を除く。)及びこれらの支持物は、当該設備が受けるおそれのある熱に対し十分に耐えるものとし、又は適切な冷却装置を設置しなければならない。ただし、不活性の液化ガス用貯槽であって、可燃性の液化ガス用貯槽の周辺にないものは、この限りでない。」という記述と完全に一致しており、液化ガス用貯槽の耐熱に関する技術基準を正確に述べているため、最も適切な記述である。
■【初心者がここで迷う理由】
- 埋設された部分が耐熱措置の対象外となる点や、支持物も対象となる点を見落としやすい。
- 不活性ガス用貯槽に関する例外規定の条件(可燃性の液化ガス用貯槽の周辺にない場合)を誤解し、全ての不活性ガス用貯槽が対象外であると誤認する可能性がある。
- 「十分に耐えるものとし、又は適切な冷却装置を設置」という二つの選択肢があることを理解せず、どちらか一方のみが正しいと思い込むことがある。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が液化ガス用貯槽の「耐熱」に関する技術基準を問うていることを確認する。
2. 各選択肢を読み、知識集の該当箇所(液化ガス用貯槽の耐熱)と照合する。
3. 選択肢1は、貯槽本体(埋設部分を除く)と支持物の両方が熱対策の対象であること、耐熱構造または冷却装置の設置が必要であること、そして不活性ガス用貯槽の例外条件(可燃性貯槽の周辺にない場合)を正確に記述していることを確認する。
4. 他の選択肢が、埋設部分の扱い、支持物の必要性、不活性ガス用貯槽の例外条件、または冷却装置の設置可否に関して誤った記述を含んでいることを確認し、これらを排除する。
5. 最も正確に技術基準を反映している選択肢1を正解とする。
問37
特定ガス発生設備における容器の保安に関する記述として、適切なものはどれか。
- 容器の腐食及び転倒並びに容器のバルブの損傷を防止する適切な措置を講じなければならない。
- 容器の腐食防止措置は、埋設された液化ガス用貯槽にのみ講じればよい。(正解)
- 容器の転倒防止措置は、貯蔵能力が3t未満の容器には不要である。
- 容器のバルブの損傷防止措置は、容器の設置場所が屋内の場合に限り必要である。
- 容器の腐食及び転倒防止措置は、不活性の液化ガス用の容器には適用されない。
解説
■【設問の意図】
本設問は、特定ガス発生設備における容器の保安に関する技術基準の理解度を問うものです。特に、容器の腐食、転倒、バルブ損傷防止措置の必要性について正確な知識があるかを確認します。
■【正解の理由】
選択肢1が適切です。ガス事業法に基づく技術基準では、「容器の腐食及び転倒並びに容器のバルブの損傷を防止する適切な措置を講じなければならない」と定められています。これは、容器の安全な維持管理において、腐食、転倒、バルブ損傷のいずれもが重大な事故につながる可能性があるため、包括的な防止措置が求められることを示しています。
■【初心者がここで迷う理由】
初心者は、特定の条件(例:埋設された貯槽のみ、特定の貯蔵能力未満、屋内設置の場合のみ、不活性ガス用を除くなど)が付帯する場合にのみ措置が必要であると誤解することがあります。しかし、技術基準の条文は、これらの条件を限定せず、容器全般に対して「適切な措置」を講じることを求めています。また、腐食、転倒、バルブ損傷のそれぞれについて個別の対策が必要であるという認識が不足している場合もあります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「特定ガス発生設備における容器の保安に関する記述として、適切なものはどれか」と問うていることを確認する。
2. 各選択肢を読み、技術基準の条文と照合する。
3. 選択肢1は「容器の腐食及び転倒並びに容器のバルブの損傷を防止する適切な措置を講じなければならない」とあり、これは技術基準の原文と完全に一致するため、正しい記述であると判断する。
4. 他の選択肢は、腐食防止措置の対象を限定したり(選択肢2)、転倒防止措置の適用範囲を限定したり(選択肢3)、バルブ損傷防止措置の適用場所を限定したり(選択肢4)、不活性ガス用容器を除外したり(選択肢5)している。これらは技術基準の原文にはない限定条件であり、不適切であると判断する。
5. したがって、選択肢1が正解であると結論付ける。
問38
貯蔵能力1000kg以上3000kg未満のバルク貯槽を設置する場合、障壁を設けたときの第一種保安物件からの離隔距離として、正しいものはどれか。
- 0m以上
- 1m以上(正解)
- 9.05m以上
- 15m以上
- 30m以上
解説
■【設問の意図】
本設問は、特定ガス発生設備における液化ガス貯槽の保安物件からの離隔距離に関する法令知識を問うものです。特に、貯蔵能力が1000kg以上3000kg未満のバルク貯槽に障壁を設けた場合の第一種保安物件からの離隔距離について、正確な数値を理解しているかを確認します。
■【正解の理由】
提供された知識集の「製造」セクション「離隔距離と障壁」に以下の記述があります。
「貯蔵能力1000kg以上3000kg未満のバルク貯槽は、埋設又は障壁ありの場合、第一種保安物件から0m、第二種保安物件から9.05m以上の離隔距離が必要。」
この記述に基づき、障壁を設けた場合の第一種保安物件からの離隔距離は「0m以上」が正しいです。
■【初心者がここで迷う理由】
初心者は、保安物件の種類(第一種、第二種)や、障壁の有無、貯蔵能力の区分によって離隔距離が細かく規定されているため、それぞれの条件と数値を混同しやすいです。特に、障壁がある場合に離隔距離が短縮される(または0mとなる)という点が直感に反すると感じるかもしれません。また、容器とバルク貯槽で数値が異なる点も混乱の原因となります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文で問われている対象が「貯蔵能力1000kg以上3000kg未満のバルク貯槽」であること、および「障壁あり」の条件を確認する。
2. 離隔距離の対象が「第一種保安物件」であることを確認する。
3. 知識集の「製造」セクション「離隔距離と障壁」の該当箇所を参照する。
4. 「貯蔵能力1000kg以上3000kg未満のバルク貯槽は、埋設又は障壁ありの場合、第一種保安物件から0m」という記述を見つける。
5. 選択肢の中から「0m以上」を選び、正解とする。
問39
特定ガス発生設備に係る容器と保安物件との距離に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- 特定ガス発生設備に係る容器であって液化ガスを通ずるものは、その外面から保安物件に対し告示で定める距離を有しなければならない。
- 特定ガス発生設備に係る容器であって液化ガスを通ずるものは、その外面から保安物件に対し、一律に10m以上の距離を有しなければならない。(正解)
- 特定ガス発生設備に係る容器であって液化ガスを通ずるものは、その外面から保安物件に対し、距離を設ける必要はない。
- 特定ガス発生設備に係る容器であって液化ガスを通ずるものは、その外面から保安物件に対し、事業者が任意に定める距離を有すればよい。
解説
■【設問の意図】
本設問は、特定ガス発生設備における液化ガス容器と保安物件との離隔距離に関する法令上の要件を理解しているかを確認するものです。特に、具体的な距離が告示によって定められていることを把握しているかが問われます。
■【正解の理由】
選択肢1は、ガス事業法に基づく技術基準(液化石油ガス設備士規則第25条第1項第1号ロ等)に合致する記述です。特定ガス発生設備に係る液化ガス容器は、その外面から保安物件に対し、告示で定める距離を確保することが義務付けられています。これは、万一の事故発生時に保安物件への影響を最小限に抑えるための重要な保安措置です。
■【初心者がここで迷う理由】
初心者は、具体的な距離の数値(例:10m、20mなど)を暗記しようとしがちですが、本設問のように「告示で定める距離」という表現で、具体的な数値ではなく、その距離が法令によって定められているという原則を問われると迷うことがあります。また、保安物件の種類(第一種、第二種など)や貯蔵能力によって距離が異なるため、一律の距離ではないことを理解していないと誤った選択肢を選んでしまう可能性があります。
■【本番での判断フロー】
1. 設問が「特定ガス発生設備に係る容器と保安物件との距離」に関するものであることを確認する。
2. 法令上の要件を問われているため、具体的な数値ではなく、法令や告示によって定められているという原則が正しい記述である可能性が高いと推測する。
3. 各選択肢を確認し、選択肢1の「告示で定める距離を有しなければならない」が、法令の原則に最も合致することを確認する。
4. 選択肢2の「一律に10m以上」や選択肢4の「事業者が任意に定める」は、具体的な数値や任意性を示すため、法令の原則とは異なることを判断する。
5. 選択肢3の「距離を設ける必要はない」は、保安上明らかに不適切であるため、誤りであると判断する。
6. 以上の検討から、選択肢1が最も適切な記述であると結論付ける。
問40
ガス工作物設置室の構造に関する記述として、適切なものはどれか。
- ガス又は液化ガスを通ずるガス工作物を設置する室(製造所及び供給所に存するものに限る。)は、これらのガス又は液化ガスが漏えいしたとき滞留しない構造でなければならない。
- ガス又は液化ガスを通ずるガス工作物を設置する室は、ガスが漏えいしたときでも、換気設備が適切に設置されていれば、一時的に滞留する構造であってもよい。(正解)
- ガス又は液化ガスを通ずるガス工作物を設置する室は、製造所及び供給所以外の場所に存するものであっても、ガスが漏えいしたとき滞留しない構造でなければならない。
- ガス又は液化ガスを通ずるガス工作物を設置する室は、ガス漏えい検知警報設備が設置されていれば、滞留防止のための構造は不要である。
解説
■【設問の意図】
本設問は、ガス工作物を設置する室の構造に関する技術基準の理解度を問うものです。特に、ガス漏えい時の滞留防止に関する規定の正確な知識が求められます。
■【正解の理由】
選択肢1は、法令の技術基準「ガス又は液化ガスを通ずるガス工作物を設置する室(製造所及び供給所に存するものに限る。)は、これらのガス又は液化ガスが漏えいしたとき滞留しない構造でなければならない。」に完全に合致しています。これは、ガス漏えい時の安全確保のための基本的な構造要件です。
■【初心者がここで迷う理由】
・選択肢2のように、換気設備があれば滞留してもよいと誤解する可能性がありますが、技術基準では「滞留しない構造」そのものが求められており、換気設備はそれを実現する手段の一つであって、滞留を許容するものではありません。
・選択肢3のように、「製造所及び供給所に存するものに限る」という適用範囲を見落とし、全てのガス工作物設置室に適用されると誤解する可能性があります。
・選択肢4のように、ガス漏えい検知警報設備があれば構造的な対策が不要であると考えるかもしれませんが、警報設備は漏えいを知らせるものであり、滞留防止の構造的要件を代替するものではありません。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文が「ガス工作物設置室の構造」に関する技術基準を問うていることを確認する。
2. 各選択肢を読み、特に「滞留しない構造」「適用範囲(製造所及び供給所に存するものに限る)」などのキーワードに注目する。
3. 記憶している技術基準の条文と照合し、最も正確に記述されている選択肢を選ぶ。
4. 誤りの選択肢は、部分的な誤り(例:換気設備があれば滞留可、警報設備で代替可)や適用範囲の誤り(例:場所の限定なし)を見抜く。