発破技士 第5回
問81
電気発破において、結線後の全抵抗の実測値の範囲として、計算値に対して正しいものはどれか。
- 計算値の 80〜120%
- 計算値の 90〜110%
- 計算値の 95〜105%(正解)
- 計算値の 85〜115%
- 計算値の 70〜130%
解説
■【設問の意図】
電気発破における結線作業の信頼性を確認するため、計算値に対する実測抵抗値の許容範囲(管理基準)を正しく把握しているかを問う。
■【正解の理由】
結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%(±10%)の範囲内である必要がある。これより小さい場合はリークや短絡が疑われ、大きすぎる場合は接触不良や断線が疑われるため、発破前の重要な点検項目となる。
■【初心者がここで迷う理由】
±5%、±10%、±20%などの数値が混同しやすいため、具体的な百分率(90〜110%)を正確に記憶しておく必要がある。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文から「電気発破」「結線後全抵抗」のキーワードを確認する。
2. 計算値に対する許容誤差が±10%(90〜110%)であることを思い出す。
3. 該当する選択肢2を選ぶ。
問82
電気発破において、発破母線の結線後の全抵抗の実測値の許容範囲に関する記述として、法令上及び技術上の基準に適合しているものはどれか。
- 計算値の80〜120%の範囲内とする。
- 計算値の90〜110%の範囲内とする。
- 計算値の95〜105%の範囲内とする。(正解)
- 計算値の85〜115%の範囲内とする。
- 計算値の98〜102%の範囲内とする。
解説
■【設問の意図】
発破技士の実務において、電気発破の結線作業後に実施する全抵抗の実測値が、計算値に対してどの範囲に収まっていなければならないかを正しく理解しているかを問う。
■【正解の理由】
電気発破の回路の結線後における全抵抗の実測値は、あらかじめ算出した計算値の90〜110%(±10%)の範囲内であることが基準とされている。これより著しく小さい場合はリーク(漏電)や短絡(ショート)が疑われ、逆に大きい場合は結線不良や断線が疑われるため、発破前の重要な安全確認項目となる。
■【初心者がここで迷う理由】
試験では「±5%」や「±20%」など、似たようなパーセンテージの選択肢が並ぶことがある。また、計算値との比較であることや、上下の許容幅(90%〜110%)の数字そのものを暗記していないと迷いやすい。
■【本番での判断フロー】
1. 電気発破の結線後抵抗測定の基準を思い出す。
2. 許容範囲は±10%であると確認する。
3. 計算値の90%から110%の範囲を示している選択肢2を選ぶ。
問83
電気発破における結線及び抵抗測定に関する記述として、法令上及び一般技術上、正しいものはどれか。
- 直列結線は一箇所でも断線すると全部が不発となるが、断線箇所の有無が確認できるため基本とされる。
- 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の80〜120%の範囲内とする。(正解)
- 抵抗測定や導通試験は、火薬類の装填箇所から10m以上離れた安全な場所で行う。
- 発破母線は、点火するまで発破器側の端を解放し、安全を確保する。
- 漏えい電流測定器の測定値が0.01Aを超える場合は対策が必要である。
解説
■【設問の意図】
電気発破における結線方式の特徴、抵抗測定の許容範囲、安全距離、母線の取り扱いに関する正確な知識を問うています。
■【正解の理由】
選択肢1が正解です。直列結線は全ての電気雷管が一本の回路で繋がっているため、一箇所でも断線すると電流が流れず全て不発となりますが、テスター等で断線箇所の有無や抵抗値を確認できるため、電気発破の基本として広く用いられています。
■【初心者がここで迷う理由】
選択肢2の抵抗値の許容範囲(正解は計算値の90〜110%)、選択肢3の安全距離(正解は30m以上)、選択肢4の母線の端処理(正解は短絡)、選択肢5の漏えい電流の基準値(正解は0.1Aまたは1000mA)などの細かい数値を混同しやすいため迷うことがあります。
■【本番での判断フロー】
直列結線の特徴に関する記述を読み、他の選択肢に含まれる数値(許容範囲±10%、安全距離30m、漏えい電流0.1A)の誤りを見抜くことで、消去法により選択肢1を導き出します。
問84
電気発破の配線・結線および抵抗測定に関する記述として、法令および技術上の指針に照らし、最も不適切なものはどれか。
- 発破母線は、点火するまで発破器側の端を短絡し、反対側の端を長短不ぞろいにする。
- 直列結線は一箇所でも断線すると全部が不発となるが、断線箇所の有無が確認できるため基本とされる。
- 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%の範囲内とする。これより小さい場合はリークや短絡が疑われる。
- 抵抗測定や導通試験は、火薬類の装填箇所から30m以上離れた安全な場所で行う。(正解)
- 結線後の全抵抗の実測値が計算値より大きい場合、その原因として結線部の接触不良や電線の断線が考えられる。
解説
■【設問の意図】
電気発破における安全な配線作業と、全抵抗の実測値の判定基準に関する正確な理解を問う問題です。
■【正解の理由】
選択肢3の記述が不適切です。結線後の全抵抗の実測値が計算値の90〜110%(±10%)の範囲外となる場合、規定より小さすぎる場合はリーク(漏電)や短絡(ショート)が疑われます。一方、計算値より大きくなる場合は、結線部の接触不良や電線の接触抵抗増加、さらには断線が疑われます。記述自体は一見正しく見えますが、実測値が計算値より「小さい」場合にリークや短絡が疑われるのであり、記述全体として不適切な箇所が含まれる、あるいは試験における数値・現象の対比として引っかけとなる表現に注意が必要です。なお、選択肢3の「計算値より小さい場合はリークや短絡が疑われる」は正しい現象ですが、正確には抵抗値が理論より小さく出る原因は短絡や漏れ電流による分流現象です。
■【初心者がここで迷う理由】
電気抵抗の計算値と実測値の許容範囲(±10%)や、抵抗値が変動する原因(断線なら大きく、短絡なら小さくなる)の物理的なメカニズムを混同しやすいためです。
■【本番での判断フロー】
1. 発破母線の短絡処理や長短不ぞろいは安全上の基本原則であるため正しいと判断する。
2. 直列結線のメリット(断線が一目でわかる)とデメリットを思い出し、基本とされることを確認する。
3. 全抵抗の実測値の許容範囲が±10%(90〜110%)であることを確認する。
4. 抵抗が理論値から外れたときの原因(大きい=断線・接触不良、小さい=短絡・リーク)を照らし合わせ、ひっかけを見抜く。
問85
電気発破を行い、爆発を確認できない場合の措置に関する記述として、労働安全衛生法規上、正しいものはどれか。
- 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、3分経過してから現場に接近する。
- 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分経過してから現場に接近する。
- 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させずに、5分経過してから現場に接近する。(正解)
- 発破母線を発破器に接続したまま、直ちに安全な場所から目視確認を行い、10分経過してから現場に接近する。
- 発破母線を発破器から取り外さず、点火スイッチを切り替えてから3分経過してから接近する。
解説
■【設問の意図】
電気発破において不発や確認不能が生じた場合の、保安のための正確な待機時間と母線処理の理解を問う。
■【正解の理由】
電気発破後、爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分経過してから接近しなければならないと定められている。よって選択肢2が正しい。
■【初心者がここで迷う理由】
「3分」や「10分」などの他の待機時間や、坑道式発破の立入り待機時間(30分)と混同しやすい。また、母線の短絡処理を忘れる選択肢や、発破器につないだままにする危険な選択肢に惑わされない注意が必要である。
■【本番での判断フロー】
1. 電気発破後の確認不能トラブルを思い浮かべる。
2. 「発破器から取り外す」「端を短絡する」の処置を確認する。
3. 待機時間が「5分」であること(通常の電気発破の不発時規定)を突合し、該当する選択肢を選ぶ。
問86
発破作業における電気発破の配線・結線に関する記述として、法令及び技術上の常識に照らし、最も不適切なものはどれか。
- 発破母線は、点火するまで発破器側の端を短絡し、反対側の端を長短不ぞろいにする。
- 直列結線は一箇所でも断線すると全部が不発となるが、断線箇所の有無が確認できるため基本とされる。
- 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%の範囲内とする。
- 抵抗測定や導通試験は、火薬類の装填箇所から10m以上離れた安全な場所で行う。
- 漏えい電流測定器の測定値が異常値(0.1A または 1000mA)を超える場合は対策が必要である。(正解)
解説
■【設問の意図】
電気発破における配線作業の安全距離や結線方法に関する正確な知識を問う。
■【正解の理由】
選択肢4の記述は「10m以上離れた」となっているが、正しくは「火薬類の装填箇所から30m以上離れた安全な場所で行う」であるため、これが誤り(不適切)となる。
■【初心者がここで迷う理由】
発破作業に関する保安距離や待機時間、試験時の離隔距離には「5分」「30分」「30m」といった複数の数値が登場するため、距離と時間の数値を混同しやすい。特に安全確保のための距離要件は厳格に暗記しておく必要がある。
■【本番での判断フロー】
1. 選択肢1:発破母線の短絡と長短不ぞろいは誤作動防止の基本であり正しい。
2. 選択肢2:直列結線の特徴(断線時に全不発となるが確認可能)として正しい。
3. 選択肢3:全抵抗の実測値の許容範囲(±10%、すなわち90〜110%)として正しい。
4. 選択肢4:試験距離が「10m以上」となっているが、規定は「30m以上」であるためここが誤り。
5. 選択肢5:漏えい電流の異常値基準(0.1Aまたは1000mA)として正しい。
問87
電気発破を行い、爆発を確認できない場合の措置に関する記述として、労働安全衛生法規上、正しいものはどれか。
- 発破後、直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分経過してから接近する。
- 発破後、直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、10分経過してから接近する。(正解)
- 発破後、直ちに発破母線を発破器に接続したまま、3分経過してから接近する。
- 発破後、直ちに発破母線を切り離し、短絡させずに直ちに現場に接近して点検する。
- 発破後、直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を開放した状態で15分経過してから接近する。
解説
■【設問の意図】
電気発破における不発や爆発未確認時の安全確認手順と、待機時間に関する法規基準の正確な理解を問う。
■【正解の理由】
電気発破を行った後、爆発を確認することができないときは、直ちに発破母線を発破器から取り外し、その端を短絡させて再点火防止の措置を講じた上で、5分経過してからでなければ発破場所に接近してはならないと定められている。したがって、選択肢1が正しい。
■【初心者がここで迷う理由】
坑道式発破における立入り待機時間(30分)や、導火線発破などの他の手法における待機時間と混同しやすい。電気発破の爆発未確認時の基本待機時間は「5分」であることを明確に区別する必要がある。
■【本番での判断フロー】
1. 対象が「電気発破」であり「爆発を確認できない場合」であることを確認する。
2. 母線の処理について「発破器から取り外し」「端を短絡させる」という手順が含まれているかを見る。
3. 待機時間が「5分」となっている選択肢を選ぶ。
問88
電気発破作業における結線後の全抵抗の実測値の許容範囲に関する記述として、次のうち正しいものはどれか。
- 計算値の70〜90%の範囲内とする。
- 計算値の90〜110%の範囲内とする。
- 計算値の110〜130%の範囲内とする。(正解)
- 計算値の80〜120%の範囲内とする。
- 計算値と完全に一致しなければならない。
解説
■【設問の意図】
電気発破における結線後の導通・抵抗試験において、実測値が理論上の計算値に対してどのような許容範囲に収まっていなければならないかを問う問題です。
■【正解の理由】
電気発破の直列結線などにおいて、結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%(±10%)の範囲内とする必要があります。この範囲から外れる場合、リーク(漏電)や接触不良、あるいは短絡などの異常が発生している疑いがあります。
■【初心者がここで迷う理由】
試験では、±5%や±20%など類似した数値の選択肢が紛らわしく出題されます。直列結線では断線の有無や接触抵抗の変化が直に反映されるため、許容差は±10%(90〜110%)という厳格な基準が設けられている点を確実に覚えているかが鍵となります。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文から「結線後の全抵抗の実測値」と「計算値に対する割合」を確認する。
2. 知識として「90〜110%(±10%)」を選択肢から探し出す。
3. リークや短絡の兆候を見極めるための基準値であることを確認し、選択肢2を特定する。
問89
電気発破作業における結線作業および抵抗測定に関する記述として、法令および保安上の規定に違反するものはどれか。
- 直列結線は一箇所でも断線すると全部が不発となるが、断線箇所の有無が確認できるため基本とされる。
- 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%の範囲内とする。
- 抵抗測定や導通試験は、火薬類の装填箇所から30m以上離れた安全な場所で行う。
- 発破母線は、点火するまで発破器側の端を短絡し、反対側の端を長短不ぞろいにする。
- 光電池式導通試験器を使用する場合であっても、火薬類の装填箇所から30m以内での抵抗測定等は一切認められない。
解説
■【設問の意図】
電気発破における結線、抵抗測定、および安全距離に関する知識の正確性を問い、保安上の例外規定を正しく理解しているかを確認します。
■【正解の理由】
選択肢5の記述は誤りです。電気発破の抵抗測定や導通試験は、原則として火薬類の装填箇所から30m以上離れた安全な場所で行う必要がありますが、「1mA以下の光電池式導通試験器」を使用する場合については、この30mの制限の例外とされています。「一切認められない」とする記述は不適切です。
■【初心者がここで迷う理由】
「30m以上離れる」という原則規定が強く印象に残るため、すべての試験器や測定方法において例外なく30mが適用されると誤解しやすくなります。光電池式導通試験器に関する例外規定を見落とさないことが重要です。
■【本番での判断フロー】
1. 直列結線の特徴(断線確認ができる)を確認し、正しいと判断する。
2. 全抵抗の実測値の範囲(計算値の90〜110%)を確認し、正しいと判断する。
3. 抵抗測定の安全距離(30m以上)を確認する。
4. 光電池式導通試験器(1mA以下)に関する例外規定を思い出し、「一切認められない」と断言している選択肢5を誤り(違反)と特定する。
問90
電気発破の結線作業および導通・抵抗試験に関する記述として、法令上および実務上、誤っているものはどれか。
- 発破母線は、点火するまで発破器側の端を短絡し、反対側の端を長短不ぞろいにする。
- 直列結線は一箇所でも断線すると全部が不発となるが、断線箇所の有無が確認できるため基本とされる。
- 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%の範囲内とする。
- 抵抗測定や導通試験は、火薬類の装填箇所から10m以上離れた安全な場所で行わなければならない。
- 漏えい電流測定器の測定値が異常値を超える場合は対策が必要である。(正解)
解説
■【設問の意図】
電気発破における安全距離や結線、抵抗測定に関する正確な知識を問うています。
■【正解の理由】
選択肢4の「10m以上離れた」という数値が誤りです。正しくは「火薬類の装填箇所から30m以上離れた安全な場所で行う」と定められています(1mA以下の光電池式導通試験器を使用する場合を除く)。
■【初心者がここで迷う理由】
「10m」「30m」「50m」などの距離に関する数値は混同しやすく、保安距離の規定と混ざって誤りを見落としがちです。
■【本番での判断フロー】
電気発破の安全距離の規定を思い出し、「抵抗測定は30m以上」と即座に判断して選択肢4を誤りとして選定します。
問91
電気発破を行い、爆発を確認できない場合の措置に関する記述として、法令および保安基準上、正しいものはどれか。
- 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、3分経過してから現場に接近する。
- 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分経過してから現場に接近する。
- 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させずに、5分経過してから現場に接近する。(正解)
- 発破母線を発破器に接続したまま、3分経過してから現場に接近する。
- 発破母線を発破器に接続したまま、5分経過してから現場に接近する。
解説
■【設問の意図】
電気発破において不発や確認不能が生じた際の手順、および安全確保のための待機時間に関する正確な知識を問うています。
■【正解の理由】
電気発破後、爆発を確認できない場合は、誤作動や遅れ発破による事故を防ぐため、直ちに発破母線を発破器から取り外して端を短絡させます(再点火防止措置)。その上で、安全を確保するために5分間経過してから現場に接近しなければなりません。したがって、選択肢2が正解となります。
■【初心者がここで迷う理由】
「3分」とする誤りの選択肢や、「短絡させない」とする不完全な手順が選択肢に混ざりやすいため、待機時間(5分)と母線の取り扱い(取り外しと短絡)をセットで正確に記憶しているかが鍵となります。
■【本番での判断フロー】
1. 爆発確認不能の処置として「母線の取り外しと短絡」があるか確認する。
2. 待機時間が「5分」であることを確認する(坑道式発破の30分など他の待機時間と混同しない)。
3. 条件を両方満たす選択肢2を選ぶ。
問92
電気発破を行い、爆発を確認できない場合の措置に関する記述として、法令上、正しいものはどれか。
- 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、3分間経過してから発破現場に接近する。
- 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分間経過してから発破現場に接近する。
- 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を解放した状態で、3分間経過してから発破現場に接近する。(正解)
- 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を解放した状態で、5分間経過してから発破現場に接近する。
- 発破母線を接続したまま、点火器の鍵を抜いて3分間経過してから発破現場に接近する。
解説
■【設問の意図】
電気発破後、不発または確認が取れない場合の安全確保手順(母線の取り外し、短絡処理、および待機時間)に関する正確な知識を問うています。
■【正解の理由】
電気発破を行った後において爆発を確認できない場合は、直ちに発破母線を発破器から取り外し、その端を短絡させて誤結線や再点火の防止措置を講じた上で、5分以上経過してからでなければ発破現場に接近してはならないと定められています。選択肢2がこの規定に完全に合致します。
■【初心者がここで迷う理由】
待機時間として「3分」とするか「5分」とするかで迷いやすいです。また、母線の端を「短絡」させるのか「解放」するのかの処置内容についても混乱の原因となります。
■【本番での判断フロー】
1. 爆発確認ができない場合、最優先は「母線の取り外しと短絡(短絡=ショートさせて電流が流れないようにする)」であることを確認する。
2. 待機時間は「5分」であることを思い出す。
3. 「短絡」かつ「5分」の条件を満たす選択肢2を選択する。
問93
電気発破を行い、爆発を確認できない場合の措置に関する記述として、法令上、正しいものはどれか。
- 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、3分間経過してから接近する。
- 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分間経過してから接近する。
- 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、10分間経過してから接近する。(正解)
- 発破母線を接続したままの状態で、安全を確認しながら直ちに接近する。
- 発破母線を発破器から取り外すが短絡は行わず、15分間経過してから接近する。
解説
■【設問の意図】
電気発破において点火後に不発や確認不能が生じた場合の安全確保と待機時間に関する知識を問うています。
■【正解の理由】
電気発破後、爆発を確認できない場合は、直ちに発破母線を発破器から取り外し、その端を短絡させて誤通電による再点火を防止する措置を講じる必要があります。その上で、遅れ発破や残留回路の危険性を考慮し、法令で定められた「5分間」以上経過してから現場に接近しなければなりません。
■【初心者がここで迷う理由】
坑道式発破の立入り待機時間(30分)や、他の保安上の待機時間(10分や15分など)と混同しやすいため、電気発破後の接近待機時間が「5分」であるという数字を正確に記憶しているかがポイントになります。
■【本番での判断フロー】
1. 「爆発を確認できない場合」というキーワードから電気発破後の措置を特定する。
2. 発破母線は必ず「取り外し」て「短絡」させる処置を選ぶ。
3. 待機時間が「5分」である選択肢を探し、合致するものを選ぶ。
問94
電気発破を行い、爆発を確認できない場合の措置に関する記述として、労働安全衛生規則上、正しいものはどれか。
- 爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、3分経過してから接近する。
- 爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分経過してから接近する。
- 爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、10分経過してから接近する。(正解)
- 爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、15分経過してから接近する。
- 爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、30分経過してから接近する。
解説
■【設問の意図】
発破作業における不発時の安全確保と、法令で定められた待機時間の正確な知識を問うています。
■【正解の理由】
電気発破を行った後、確実に爆発したことを確認できない場合、遅れ発破や接触不良による遅発火の危険性があります。そのため、直ちに発破母線を発破器から取り外して端を短絡(ショート)させ、予期せぬ通電や再点火を防止する措置を講じた上で、安全確保のために「5分」以上経過してから発破現場に接近しなければなりません。したがって、選択肢2が正解となります。
■【初心者がここで迷う理由】
坑道式発破などの立入り待機時間(30分)や、導火線発破における不発時の待機時間など、他の作業における待機時間の規定と混同しやすいため注意が必要です。電気発破の不発・確認不能時の待機時間は「5分」と定められています。
■【本番での判断フロー】
1. 対象となる発破手法を確認する(ここでは「電気発破」)。
2. 状況を把握する(「爆発を確認できない場合」)。
3. 初動対応を確認する(母線の取り外しと短絡による再点火防止)。
4. 法令上の待機時間を導き出す(電気発破は5分)。
問95
電気発破を行い、爆発を確認できなかった場合の措置に関する記述として、法令上、正しいものはどれか。
- 爆発を確認できなかった場合は、直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分経過してから接近する。
- 爆発を確認できなかった場合は、直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、3分経過してから接近する。(正解)
- 爆発を確認できなかった場合は、発破母線を接続したまま、直ちに発破器の鍵を抜いて5分経過してから接近する。
- 爆発を確認できなかった場合は、発破器から発破母線を外さずに、直ちに現場へ接近して点検する。
- 爆発を確認できなかった場合は、直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を開放状態にして10分経過してから接近する。
解説
■【設問の意図】
電気発破後における不発や確認不能時の安全確保手順に関する知識を問うています。
■【正解の理由】
電気発破を行った後、爆発を確認できない場合は、直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止の措置を講じる必要があります。その上で、5分以上の時間を経過させてから現場に接近しなければなりません。
■【初心者がここで迷う理由】
待機時間として「3分」や「10分」といった他の数字と混同しやすいため注意が必要です。また、母線の端の処理が「短絡」であるか「開放」であるかも引っかけとして狙われやすいポイントです。
■【本番での判断フロー】
1. 「爆発を確認できない場合」のキーワードを確認する。
2. 母線の処理は必ず「発破器から取り外し、端を短絡」であることを確認する。
3. 待機時間が「5分」である選択肢を選ぶ。
問96
電気発破を行い、爆発を確認できない場合における措置に関する記述として、労働安全衛生法規上、正しいものはどれか。
- 発破後、直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分経過してから現場に接近する。
- 発破後、直ちに発破母線を発破器に接続したまま、3分経過してから現場に接近する。(正解)
- 発破後、5分間待機した後に発破母線を発破器から取り外し、直ちに現場に接近する。
- 発破後、直ちに発破母線を発破器から取り外し、短絡せずにそのまま3分経過してから接近する。
- 発破後、10分間待機してから発破器の端子を短絡させ、直ちに現場に接近する。
解説
■【設問の意図】
電気発破において不発や確認不能が生じた場合の、作業員の安全確保のための待機時間および初動措置に関する法規・基準の理解度を問う。
■【正解の理由】
電気発破の点火後、爆発を確認できなかったり不発の疑いがある場合は、まず誤発火や再点火を防ぐために直ちに発破母線を発破器から外し、端を短絡させる措置を行う。その上で、遅れ発破や回路の通電不良等を考慮し、安全のために5分間経過してから現場に接近しなければならない。よって選択肢1が正しい。
■【初心者がここで迷う理由】
「3分」や「10分」などの他の数字と混同しやすい。また、「母線を短絡させるタイミング」と「現場に接近するまでの待機時間(5分)」の順序や条件を曖昧に覚えていると誤答しやすい。
■【本番での判断フロー】
1. 不発・確認不能時の初動を確認:発破器から母線を外し「短絡」させる。
2. 待機時間を確認:電気発破の確認不能時は「5分」待機する。
3. 両方の条件を満たしている選択肢1を選ぶ。
問97
電気発破を行い、爆発を確認できない場合の措置に関する記述として、労働安全衛生規則上、正しいものはどれか。
- 電気発破後、爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、3分経過してから接近する。
- 電気発破後、爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分経過してから接近する。
- 電気発破後、爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、10分経過してから接近する。(正解)
- 電気発破後、爆発を確認できない場合は発破母線を発破器に接続したまま、15分経過してから接近する。
- 電気発破後、爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を切り離さずにそのまま接近して確認を行う。
解説
■【設問の意図】
発破作業における不発時の安全確保と待機時間に関する法規上の正しい手順を理解しているかを問う設問です。
■【正解の理由】
電気発破を行った後、直ちに爆発を確認できない場合、発破母線を発破器から取り外し、その端を短絡させて誤通電や再点火を防止する処置を講じます。その上で、遅れ発破や接触不良による不発の危険性を考慮し、安全のために「5分経過してから」接近しなければならないと定められています。
■【初心者がここで迷う理由】
坑道式発破の立入り待機時間(30分)や、他の火薬類を用いた発破の基準、あるいは過去問にある類似の数値(3分や10分など)と混同しやすいため注意が必要です。
■【本番での判断フロー】
1. 対象は「電気発破後、爆発を確認できない場合」であるかを確認する。
2. まず「発破母線を取り外し、端を短絡する」手順が含まれているかを見る。
3. 経過時間として「5分」が指定されている選択肢を正解として選ぶ。
問98
電気発破作業において、結線後の全抵抗を実測したところ、計算値に対してどのような範囲内であれば正常と判定されるか。法令および技術基準に定められている範囲として正しいものはどれか。
- 計算値の80〜120%
- 計算値の90〜110%
- 計算値の95〜105%(正解)
- 計算値の85〜115%
- 計算値と完全に一致していること
解説
■【設問の意図】
発破技士の実務において、電気発破の結線作業後に行う回路の抵抗測定値の許容範囲を正確に把握しているかを問う設問です。誤った抵抗値のまま点火すると、不発や部分的な不発(不発火)事故につながるため、非常に重要な数値管理項目となります。
■【正解の理由】
電気発破の結線作業完了後、テスター等の測定器を用いて全抵抗の実測値を確認します。この実測値は、事前に算出された電気回路の計算値に対して「90〜110%(±10%)」の範囲内に入っている必要があります。この範囲外である場合、接触不良(高すぎる場合)やリーク・短絡(低すぎる場合)が発生していると判断し、原因究明と再結線を行う必要があります。
■【初心者がここで迷う理由】
初心者や受験者は、±5%(95〜105%)や±20%など、他の電気工学的な許容誤差と混同しやすくなります。発破技士試験では「±10%(90〜110%)」という具体的な数値が頻出するため、この数値を確実に暗記しておくことが求められます。
■【本番での判断フロー】
1. 問題文から「電気発破」「結線後の全抵抗の実測値」に関する基準を読み取る。
2. 選択肢の中から許容される変動幅(パーセンテージ)を確認する。
3. 「90〜110%(±10%)」が正解であると思い出し、合致する選択肢2を選ぶ。
問99
電気発破の結線作業に関する記述のうち、法令および保安上の規定として正しいものはどれか。
- 直列結線は一箇所でも断線すると全部が不発となるため、発破技士の作業においては使用が禁止されている。
- 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%の範囲内とする。
- 抵抗測定や導通試験は、火薬類の装填箇所から10m以上離れた安全な場所で行わなければならない。(正解)
- 漏えい電流測定器の測定値が0.05Aを超える場合は、ただちに発破作業を中止し対策を講じなければならない。
- 発破母線は、点火するまで発破器側の端を解放し、反対側の端をそろえておかなければならない。
解説
■【設問の意図】
電気発破における配線、結線、抵抗測定、および保安上の数値基準に関する正確な知識を問う。
■【正解の理由】
結線完了後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%(±10%)の範囲内にあることが規定されている。これより小さい場合は漏電や短絡が疑われる。
■【初心者がここで迷う理由】
直列結線は断線時に全不発となるが、断線の有無が確認できるため基本とされており禁止されていない。また、抵抗測定の安全距離は30m以上、漏えい電流の基準は0.1A(1000mA)であり、選択肢の数値の誤りに惑わされやすい。
■【本番での判断フロー】
電気発破の数値基準(抵抗値±10%、測定距離30m以上、漏えい電流0.1A)を思い出し、合致する選択肢2を正解と判断する。
問100
電気発破を行い、規定の待機時間を経て現場に接近したところ、不発火薬類を発見した。この残留薬の処理に関する記述として、法令上および実務上正しいものはどれか。
- 不発孔に直接金属製の込め棒を挿入し、水を含ませた粘土を強く押し込んで強制的に起爆させる。
- 不発孔から50cm以上離して平行にせん孔し、新たに発破を行って処理する。
- 残薬の処理作業は危険を伴うため、作業員1名のみで行わなければならない。(正解)
- 前回の発破孔(孔尻に残薬の危険がある孔)をそのまま利用して再せん孔する。
- 不発火薬類は放置しても自然分解するため、そのまま次の工程の掘削を進めてよい。
解説
■【設問の意図】
発破作業において最も危険な不発・残留薬の処理方法に関する知識を問う。
■【正解の理由】
不発孔の処理を行う場合、安全を確保するため、不発孔から50cm以上離して平行にせん孔し、新しく爆薬を装填して発破を行うことが定められている。
■【初心者がここで迷う理由】
「孔の近くを再び削孔したら爆発するのではないか」という恐怖心や、「1人作業なら効率が良いのではないか」という誤解が生じやすい。実際には1人作業は禁止されており、適切な距離を離した平行せん孔が必須である。
■【本番での判断フロー】
1. 不発孔の処理では「50cm以上離す」「平行にせん孔」の数値を思い出す。
2. 選択肢2が完全に合致する。
3. 他の選択肢(金属棒の使用、1人作業、前回の孔の再利用など)はいずれも重大な違反・危険行為であるため除外する。