発破技士 第4回

問61

電気発破を行い、発破後に爆発を確認できない場合の措置に関する記述として、法令上および実務上、正しいものはどれか。

  1. 発破後、直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分経過してから現場に接近する。
  2. 発破後、直ちに発破器のスイッチを切ってその場を離れず監視し、1分経過してから確認に向かう。(正解)
  3. 不発が確認された場合、直ちに1人で孔内に入り、込め物を木製の込め棒で掘り出して残留薬の回収を行う。
  4. 電気雷管の導通試験は、火薬類の装填箇所から10m以上離れた安全な場所で行う。
  5. 発破母線は、点火作業を行うまで発破器側の端を開放状態にしておき、反対側の端を長短そろえておく。

解説

■【設問の意図】 発破技士試験において、電気発破終了後の安全確認手順および不発発破に対する適切な初動対応を正確に理解しているかを問う設問です。 ■【正解の理由】 選択肢1が正解です。電気発破後、ただちに爆発を確認できない場合には、誤作動や残留電流による再点火を防止するため、発破母線を直ちに取り外して端を短絡(ショート)させます。その後、不発や遅れ発破の危険を考慮して5分間経過してから接近しなければなりません。 ■【初心者がここで迷う理由】 「待機時間が3分なのか5分なのか」「母線は開放するのか短絡するのか」といった細かい数値を混同しやすいため、初学者は迷いがちです。また、「1人作業の禁止」や「測定距離(30m)」などの他の規定と混ざることも混乱の原因となります。 ■【本番での判断フロー】 1. 爆発未確認時のキーワードを確認する。 2. 母線処理:「短絡(ショート)」を選ぶ(開放は誤り)。 3. 待機時間:「5分」を選ぶ(坑道式発破の30分と混同しない)。 4. 他の選択肢(1人作業の許可、測定距離の10mなど)の誤りを排除して、選択肢1を導き出す。

問62

電気発破において、結線後の全抵抗の実測値の範囲として、計算値に対して正しいものはどれか。

  1. 計算値の 80 ~ 120 %
  2. 計算値の 90 ~ 110 %
  3. 計算値の 95 ~ 105 %(正解)
  4. 計算値の 85 ~ 115 %
  5. 計算値と完全に一致すること

解説

■【設問の意図】 発破技士として電気発破の結線作業における回路の健全性(直列結線等の適正確認)を判断できるかを問うものである。 ■【正解の理由】 電気発破の結線後における全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%(±10%)の範囲内にあることが規定されている。この範囲外である場合、リークや短絡、あるいは結線不良が発生している疑いがあると判断する。 ■【初心者がここで迷う理由】 ±5%や±20%などの他の数値と混同しやすく、直列結線の基本原則(断線箇所の有無が確認できる)と関連づけて数値を正確に記憶していないと迷いやすい。 ■【本番での判断フロー】 電気発破の抵抗測定に関する数値の選択肢を見つけたら、キーワード「計算値の90〜110%」を探し、それに合致する選択肢を選ぶ。

問63

電気発破作業において、結線後の全抵抗を実測したところ、計算値に対して大きく外れた値が測定された。この場合の処置として、法規および技術上の観点から正しいものはどれか。

  1. 計算値の90〜110%の範囲内であれば正常と判断し、それから外れる場合はリークや短絡などの異常がないか点検する。
  2. 実測値が計算値より大きい場合は直ちに点火器に接続して発破を行っても差し支えない。(正解)
  3. 実測値が計算値の50%未満である場合は、結線がすべて完全な直列結線で行われている証拠であるためそのまま点火する。
  4. 抵抗測定や導通試験は、火薬類の装填箇所から10m以上離れた場所で行えば発破母線に接続したままでよい。
  5. 実測値の異常が確認された場合でも、発破母線の短絡を解除してから端をそのまま放置して点火の準備を進める。

解説

■【設問の意図】 電気発破における結線後の全抵抗測定の許容範囲と、異常値が検出された場合の適切な判断基準および安全確認についての理解を問うています。 ■【正解の理由】 電気発破の直列結線において、結線後の全抵抗の実測値は計算値の90〜110%(±10%)の範囲内であることが正常とされています。この範囲を大きく外れる場合、リーク(漏れ電流)や短絡、あるいは接触不良や断線などの異常が疑われるため、速やかに配線の点検を行う必要があります。 ■【初心者がここで迷う理由】 「抵抗値が低ければ電気がよく流れるから安全で問題ないのではないか」と誤解しがちですが、抵抗値が低すぎる場合は途中で短絡(ショート)している可能性があり、一部の雷管に電流が流れず不発を招く危険があるため、上限だけでなく下限(90%)の範囲も厳しく管理する必要があります。 ■【本番での判断フロー】 1. 結線後の全抵抗値の許容範囲(計算値の90〜110%)を思い出す。 2. 範囲外(高すぎる場合は断線・接触不良、低すぎる場合は短絡・リーク)の異常を発見する。 3. 直ちに点火せず、配線の点検を行う選択肢を選ぶ。

問64

電気発破の結線およびその抵抗測定に関する記述として、法令および技術上の基準に照らし、最も不適当なものはどれか。

  1. 直列結線は一箇所でも断線すると全部が不発となるが、断線箇所の有無が確認できるため基本とされる。
  2. 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%の範囲内とする。
  3. 抵抗測定や導通試験は、火薬類の装填箇所から30m以上離れた安全な場所で行う。
  4. 1mA以下の光電池式導通試験器を使用する場合を除き、電気雷管の導通試験は管体部を保護筒に入れるか防護板で遮蔽して行う。
  5. 発破母線は、点火するまで発破器側の端を解放し、反対側の端を長短不ぞろいにする。

解説

■【設問の意図】 電気発破における安全な配線方法、抵抗測定の手順、および発破母線の取扱いに関する正確な知識を問う。 ■【正解の理由】 選択肢5の記述が不適当である。発破母線は、誤通電による爆発事故を防止するため、点火するまで発破器側の端を「短絡(ショート)」しておかなければならない。解放(オープン)状態では、迷走電流や漏えい電流が流れ込んだ際に予期せぬ点火を引き起こす危険性がある。反対側の端については長短不ぞろいにするのが正しい。 ■【初心者がここで迷う理由】 発破母線の端の処理について、「短絡する」と「長短不ぞろいにする」という2つの安全措置がどちら側の端に適用されるか混同しやすい。発破器側は短絡、反対側の端(雷管と結線する側)は長短不ぞろいにして接触を防ぐ。 ■【本番での判断フロー】 1. 直列結線の特徴(計算値±10%の許容範囲、断線確認の容易さ)を確認する。 2. 抵抗測定や導通試験の安全距離(30m以上)や保護筒使用の例外(1mA以下)の条件を照合する。 3. 発破母線の取扱いで「発破器側を短絡する」という基本原則に反し「解放し」となっている選択肢5を誤りとして特定する。

問65

発破作業における装填および点火前の処置に関する記述のうち、法令及び一般的な技術基準に照らし、最も不適切なものはどれか。

  1. 正起爆法は親ダイを孔口側に置く方法であり、段発発破においてカットオフを引き起こす原因となることがある。
  2. 込め棒は摩擦、衝撃、静電気等による爆発の恐れがない木材や、両端を木栓で塞いだ塩化ビニル管などで、薬径より幾分太いものを使用する。
  3. 高温孔(60℃を超える場合)で作業を行う際は、注水等で60℃以下に下げてから装填し、装填から点火までの時間をできるだけ短くする。
  4. 電気発破の配線において、発破母線は点火するまで発破器側の端を短絡し、反対側の端を長短不ぞろいにしておく。
  5. 電気発破後、爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、3分経過してから接近する。

解説

■【設問の意図】 発破作業における装填方法、込め棒の選定、高温孔対策、電気発破の安全母線処理、および不発時の待機時間に関する正確な知識を問うています。 ■【正解の理由】 選択肢5の記述にある「3分経過してから接近する」は誤りです。電気発破後、爆発を確認できない場合は、直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、「5分」経過してから接近しなければなりません。したがって、選択肢5が最も不適切です。 ■【初心者がここで迷う理由】 試験では不発時の待機時間(3分、5分、30分など)が頻繁に数字の入れ替え問題として出題されます。坑道式発破の立入り待機時間は「30分」であり、電気発破後の通常のアプローチ待機時間は「5分」であるため、これらの数値を混同しやすくなります。 ■【本番での判断フロー】 1. 選択肢1:正起爆法(孔口側)とカットオフの関係は正しい記述。 2. 選択肢2:込め棒の材質(木や塩ビ管等)および薬径との関係は正しい記述。 3. 選択肢3:60℃を超える高温孔の冷却および迅速な点火の処置は正しい記述。 4. 選択肢4:発破母線の短絡および長短不ぞろいの処理は感電・誤爆防止の基本ルールとして正しい記述。 5. 選択肢5:電気発破後の接近待機時間は「5分」であるため、3分という記述は誤りであると判断する。

問66

電気発破における結線後の全抵抗の実測値の許容範囲に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. 計算値の50〜80%の範囲内とする。
  2. 計算値の70〜90%の範囲内とする。
  3. 計算値の90〜110%の範囲内とする。
  4. 計算値の110〜130%の範囲内とする。(正解)
  5. 計算値の130〜150%の範囲内とする。

解説

■【設問の意図】 電気発破における結線作業後の電気的特性の確認方法および、計算値に対する実測値の許容範囲に関する正確な知識を問うものである。 ■【正解の理由】 電気発破において結線が正常に行われているかを確認するため、全抵抗の実測値を行う。その許容範囲は計算値の90〜110%(±10%)と定められている。これより小さい場合はリーク(漏れ電流)や短絡が疑われ、大きい場合は接触不良や断線が疑われるため、選択肢3が正しい。 ■【初心者がここで迷う理由】 「安全を見込んで低めの値がよい」「多少の誤差は許容されるので広めの範囲である」といった曖昧な感覚で推測すると、50〜80%や110〜130%などの誤った選択肢を選んでしまいやすい。法的基準や実務基準として定められた「90〜110%(±10%)」という具体的な数値を正確に暗記しているかが鍵となる。 ■【本番での判断フロー】 1. 問題文から「電気発破」「結線後」「全抵抗の実測値」のキーワードを抽出する。 2. 許容範囲の基準値を思い出す(±10%、すなわち90〜110%)。 3. 該当する数値が含まれている選択肢3を選択する。

問67

電気発破を行い、爆発を確認できなかった場合に接近するまでの待機時間に関する記述として、法令上正しいものはどれか。

  1. 発破母線を直ちに発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、1分間経過してから接近する。
  2. 発破母線を直ちに発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、3分間経過してから接近する。
  3. 発破母線を直ちに発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分間経過してから接近する。
  4. 発破母線を直ちに発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、10分間経過してから接近する。(正解)
  5. 発破母線を直ちに発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、30分間経過してから接近する。

解説

■【設問の意図】 電気発破において不発や確認不能が生じた際の、安全確保のための法的待機時間を正確に記憶しているかを問う。 ■【正解の理由】 電気発破後、爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分経過してから接近しなければならないと定められている。よって選択肢3が正しい。 ■【初心者がここで迷う理由】 坑道式発破の立入り待機時間(30分)や、導火線発破の待機時間など、他の作業における待機時間と混同しやすい。 ■【本番での判断フロー】 1. 対象が「電気発破」であり「爆発が確認できない場合」であることを確認する。 2. 母線の取り外しと短絡処理の実施を確認する。 3. 電気発破の基本待機時間である「5分」を選ぶ。

問68

電気発破における結線作業および抵抗測定に関する記述のうち、法令上または技術上の基準に照らして誤っているものはどれか。

  1. 直列結線は一箇所でも断線すると全部が不発となるが、断線箇所の有無が確認できるため基本とされる。
  2. 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%の範囲内とする。
  3. 抵抗測定や導通試験は、火薬類の装填箇所から30m以上離れた安全な場所で行わなければならない。
  4. 漏えい電流測定器の測定値が異常値を超える場合は対策が必要であり、判断基準となる異常値は0.1Aまたは1000mAである。
  5. 発破母線は、点火するまで発破器側の端を短絡し、反対側の端を長短不ぞろいにしておく。(正解)

解説

■【設問の意図】 電気発破における結線方式、抵抗測定の許容誤差、安全距離、および漏えい電流の判定基準に関する正確な知識を問う。 ■【正解の理由】 選択肢4の記述において、「0.1A または 1000mA」という数値に矛盾がある。0.1Aは100mAであり、1000mAは1.0Aに相当する。正しくは「0.1A(100mA)」または「1mA」などが安全管理上の基準として問われるが、本データの記載では漏えい電流測定器の異常値基準は「0.1A または 100mA」等の文脈となるべきところ、数値の換算や単位が混同された記述が含まれているため、不適切な記述として誤りとなる。 ■【初心者がここで迷う理由】 直列結線の抵抗値の許容範囲(90〜110%)や安全距離(30m以上)といった具体的な数値は試験に出やすいため暗記しているが、漏えい電流の数値(0.1Aや1000mAなど)は単位の換算(mAとA)が絡むため、パッと見で正しいように錯覚しやすい。 ■【本番での判断フロー】 1. 直列結線の特徴や計算値±10%(90〜110%)のルールを確認し、正しいと判断する。 2. 抵抗測定の安全距離30m以上は頻出の重要数値であり正しいと判断する。 3. 発破母線の短絡および長短不ぞろいの処理も正しい。 4. 漏えい電流の数値について、0.1A(100mA)と1000mA(1.0A)の桁の大きさが混同されている不自然な表現を見抜き、これを誤りとして選択する。

問69

電気発破を行い、爆発を確認できない場合の措置に関する記述として、労働安全衛生規則上、正しいものはどれか。

  1. 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、3分間経過してから接近する。
  2. 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分間経過してから接近する。
  3. 発破器から発破母線を外さずに、そのまま10分間経過してから接近する。(正解)
  4. ただちに発破現場に接近し、不発がないか確認する。
  5. 端を短絡させずに直ちに接近し、発破母線の導通試験を行う。

解説

■【設問の意図】 電気発破後における不発・不確認時の安全な待機時間と母線処理の法的基準を正しく理解しているかを問う。 ■【正解の理由】 電気発破を行った後、爆発を確認できない場合は、直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた上で、5分経過してから安全に配慮しつつ接近しなければならないと定められている。よって選択肢2が正しい。 ■【初心者がここで迷う理由】 坑道式発破の立入り待機時間(30分)や、通常の残薬処理等の数字と混同しやすい。電気発破後の一般的不確認時の待ち時間は「5分」である。 ■【本番での判断フロー】 1. 「爆発を確認できない場合」というキーワードを確認する。 2. 母線を外して「短絡」させる処置があるか探す。 3. 待機時間が「5分」である選択肢を選ぶ。

問70

電気発破において、結線後の全抵抗の実測値の範囲として、計算値に対して正しいものはどれか。

  1. 計算値の 70〜90%
  2. 計算値の 80〜120%
  3. 計算値の 90〜110%
  4. 計算値の 95〜105%(正解)
  5. 計算値と完全に一致する数値

解説

■【設問の意図】 発破作業における電気配線の健全性を確認するため、結線完了後の実測抵抗値の許容範囲(合否基準)に関する知識を問う。 ■【正解の理由】 電気発破の結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%(±10%)の範囲内にあることが正常とされている。これより低い場合はリークや短絡(ショート)が疑われ、逆に高い場合は接触不良や断線が疑われるため、発破を行ってはならない。 ■【初心者がここで迷う理由】 「安全を見込んで±20%(80〜120%)ではないか」や「より精密な±5%ではないか」と推測して迷いやすい。法律や実務上の基準として定められている正確な数値(90〜110%)を暗記している必要がある。 ■【本番での判断フロー】 1. 抵抗測定の許容範囲に関する設問であることを確認する。 2. 選択肢の中から「90〜110%」を探す。 3. 短絡やリークの兆候となる下限(90%未満)と、接触不良・断線の兆候となる上限(110%超)の基準を想起し、選択肢3を確信する。

問71

電気発破作業において、結線後の全抵抗を実測した際の値に関する記述のうち、法令および実務上正しいものはどれか。

  1. 全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%の範囲内とする。
  2. 全抵抗の実測値は、計算値の80〜120%の範囲内とする。(正解)
  3. 全抵抗の実測値は、計算値の95〜105%の範囲内とする。
  4. 全抵抗の実測値は、計算値と完全に一致しなければならない。
  5. 結線後の全抵抗の測定は義務付けられていない。

解説

■【設問の意図】 電気発破の結線作業における安全確認として、全抵抗の実測値が所定の範囲(許容誤差)に入っているかを正確に把握しているかを問う設問です。 ■【正解の理由】 電気発破において直列結線などを行った後の全抵抗の実測値は、事前計算値の90〜110%(±10%)の範囲内にあることが求められます。これより小さい場合はリーク(漏れ電流)や短絡が疑われ、大きすぎる場合は結線の接触不良や断線が疑われるため、発破前の重要な点検項目となります。したがって選択肢1が正解となります。 ■【初心者がここで迷う理由】 「±5%」や「±20%」といった他のパーセンテージと混同しやすく、実務上の基準としての数値を正確に暗記していないと迷う原因になります。 ■【本番での判断フロー】 1. 問題文のキーワード「電気発破」「全抵抗の実測値」「計算値」を確認する。 2. 許容範囲が±10%、すなわち「90〜110%」であることを思い出す。 3. 該当する選択肢1を選択する。

問72

電気発破における結線後の全抵抗の実測値の範囲として、計算値に対して正しいものはどれか。

  1. 計算値の50〜90%の範囲内
  2. 計算値の90〜110%の範囲内
  3. 計算値の110〜130%の範囲内(正解)
  4. 計算値の80〜120%の範囲内
  5. 計算値と完全に一致する値

解説

■【設問の意図】 発破技士として電気発破の結線作業における電気的特性を正しく理解し、配線の異常(リークや短絡、断線)を見抜く能力を問うものである。 ■【正解の理由】 電気発破の直列結線などにおいて、結線完了後の全抵抗の実測値は、事前の計算値の90〜110%(±10%)の範囲内にあることが基準とされている。この範囲外、特に下回る場合は漏れ電流(リーク)や短絡が疑われ、発破不良の原因となるため厳格に確認する必要がある。 ■【初心者がここで迷う理由】 抵抗値は高くなる方(断線方向)にズレる心配をしがちだが、実際には被覆の損傷等による「短絡(ショート)」や「漏えい」によって計算値より低くなる異常も非常に多いため、上下10%(90〜110%)という幅で厳密に管理されている点を見落としやすい。 ■【本番での判断フロー】 1. 電気発破の結線後抵抗測定の基準値を思い出す。 2. 許容範囲は±10%であることを確認する。 3. 計算値の90%から110%の選択肢(選択肢2)を特定する。

問73

電気発破の結線後の全抵抗の実測値の範囲について、計算値に対する割合として正しいものはどれか。

  1. 計算値の 70 ~ 90 %
  2. 計算値の 90 ~ 110 %
  3. 計算値の 110 ~ 130 %(正解)
  4. 計算値の 80 ~ 120 %
  5. 計算値の 95 ~ 105 %

解説

■【設問の意図】 電気発破における配線作業の良否を判定するための基準値に関する知識を問うています。 ■【正解の理由】 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%(±10%)の範囲内にあることが正常とされています。この範囲より小さい場合はリークや短絡が疑われ、範囲より大きい場合は接続不良(接触抵抗の増大や断線)が疑われます。 ■【初心者がここで迷う理由】 許容誤差の範囲が±5%なのか±10%なのか、あるいは±20%なのかで迷いやすいポイントです。安全管理上の厳密な基準として90〜110%(±10%)を正確に暗記しておく必要があります。 ■【本番での判断フロー】 1. 問題文から「電気発破」「結線後の全抵抗の実測値」を確認する。 2. 計算値に対する許容割合の基準を思い出す。 3. ±10%の範囲である「90〜110%」を選択肢から選ぶ。

問74

電気発破の結線作業および抵抗測定に関する記述として、法令上または技術上の基準に違反するものはどれか。

  1. 発破母線は、点火するまで発破器側の端を短絡し、反対側の端を長短不ぞろいにして漏えいを防いだ。
  2. 直列結線では一箇所でも断線すると全部が不発となるため、断線箇所の有無が確認できるように基本として採用した。
  3. 結線後の全抵抗の実測値が計算値の90〜110%の範囲内であることを確認した。
  4. 抵抗測定や導通試験は、火薬類の装填箇所から10m以上離れた安全な場所で行った。
  5. 電気雷管の導通・抵抗検査を行う際、管体部をパイプなどの保護筒に入れるか防護板で遮蔽して実施した。(正解)

解説

■【設問の意図】 電気発破における安全距離の基準(抵抗測定や導通試験を行う位置)に関する正確な知識を問う。 ■【正解の理由】 選択肢4の記述において、「火薬類の装填箇所から10m以上離れた安全な場所で行った」とあるが、正しくは「火薬類の装填箇所から30m以上離れた安全な場所で行う(1mA以下の光電池式導通試験器を除く)」と定められているため、10mでは距離が短すぎて違反となる。 ■【初心者がここで迷う理由】 試験対策において様々な距離の数値(例:残留薬処理の50cm、坑道式発破の30分待機など)が大量に出てくるため、電気発破の測定距離(30m)と混同しやすい。 ■【本番での判断フロー】 1. 電気発破の安全距離に関する記述を見つける。 2. 「30m」という数字が基準であることを思い出す。 3. 選択肢4が「10m」となっているため、ここが誤りであると直ちに特定する。

問75

電気発破における結線後の全抵抗の許容範囲に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の80〜120%の範囲内とする。
  2. 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%の範囲内とする。
  3. 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の95〜105%の範囲内とする。(正解)
  4. 結線後の全抵抗の実測値は、計算値と完全に一致しなければならない。
  5. 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の50〜150%の範囲内とする。

解説

■【設問の意図】 発破技士の実務において、電気発破の配線が正しく行われているかを確認するための抵抗測定の基準値を正しく把握しているかを問う設問です。 ■【正解の理由】 電気発破の直列結線などを行った後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%(±10%)の範囲内にあることが求められます。この範囲から外れる場合、リーク(漏電)や短絡、接触不良などの異常が発生している疑いがあります。 ■【初心者がここで迷う理由】 「±5%」や「±20%」など、他の数値の選択肢と混同しやすいため、正確な許容範囲である±10%(90〜110%)を暗記しているかどうかが鍵になります。 ■【本番での判断フロー】 電気発破の結線後抵抗値の許容範囲を問われたら、±10%の幅を示す「90〜110%」の記述を探して選択します。

問76

電気発破における結線後の全抵抗の測定値に関する記述として、法令上または実務上正しいものはどれか。

  1. 全抵抗の実測値は、計算値の50〜80%の範囲内とする。
  2. 全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%の範囲内とする。
  3. 全抵抗の実測値は、計算値の120〜150%の範囲内とする。(正解)
  4. 全抵抗の実測値は、計算値にかかわらず一定の固定値でなければならない。
  5. 全抵抗の実測値は、計算値の200%以上でなければならない。

解説

■【設問の意図】 電気発破の信頼性を確保するための結線確認と、計算値に対する全抵抗実測値の許容範囲に関する知識を問うています。 ■【正解の理由】 電気発破の直列結線などにおいて、結線後の全抵抗の実測値は、各電気雷管や母線の抵抗値から求めた計算値に対して90〜110%(±10%)の範囲内にあることが求められます。これより小さい値を示す場合はリーク(漏電)や短絡が疑われ、大きい場合は接触不良や断線が疑われます。 ■【初心者がここで迷う理由】 「計算値と完全に一致しなければならない」と思い込んだり、許容誤差の範囲(±10%)の数値を忘れて他の選択肢(50%や150%など)に惑わされることがあります。 ■【本番での判断フロー】 1. 電気発破の抵抗測定に関する記述を探す。 2. 計算値に対する許容範囲のキーワード「90〜110%」または「±10%」に合致する選択肢を選ぶ。

問77

電気発破の結線作業および抵抗測定に関する記述として、法令上または技術上の基準に適合しているものはどれか。

  1. 発破母線は、点火するまで発破器側の端を短絡し、反対側の端を長短そろえておかなければならない。
  2. 直列結線では一箇所でも断線すると全部が不発となるため、電気発破では直列結線を採用してはならない。
  3. 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%の範囲内とするべきであり、これより小さい場合はリークや短絡が疑われる。
  4. 抵抗測定や導通試験は、火薬類の装填箇所から10m以上離れた安全な場所で行う必要がある。(正解)
  5. 電気雷管の導通・抵抗検査を行う際、管体部は保護筒を使用せずむき出しの状態で測定器に接続しなければならない。

解説

■【設問の意図】 電気発破における安全な配線方法、結線後の全抵抗値の許容範囲、測定時の安全距離および保護具の使用に関する知識を問うています。 ■【正解の理由】 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%(±10%)の範囲内であることが求められます。計算値より極端に小さい場合は、途中でリーク(漏電)や短絡(ショート)が発生していることが疑われるため、選択肢3が正しい記述となります。 ■【初心者がここで迷う理由】 「長短不ぞろい」と「長短そろえる」の混同や、抵抗測定を行う安全距離(30m以上)と10mなどの誤った数値を混同しやすくなります。また、直列結線は断線時に全部が不発になるデメリットはありますが、断線箇所の有無が確認できるため基本とされており、「採用してはならない」とする選択肢2は誤りです。 ■【本番での判断フロー】 1. 母線の端処理を確認:「長短不ぞろい」にする必要があるため選択肢1は×。 2. 直列結線の扱いを確認:基本とされる方式であるため選択肢2は×。 3. 抵抗値の範囲を確認:計算値の90〜110%であり、正しい記述である選択肢3を採用する。 4. 距離や保護を確認:測定距離は30m以上、雷管検査時は保護筒等を使用するため、選択肢4および5は×と判断する。

問78

電気発破における結線後の全抵抗の実測値の許容範囲に関する記述として、法令上および実務上正しいものはどれか。

  1. 計算値の80〜120%の範囲内とする。
  2. 計算値の90〜110%の範囲内とする。
  3. 計算値の95〜105%の範囲内とする。(正解)
  4. 計算値の±5%の範囲内とする。
  5. 計算値と完全に一致しなければならない。

解説

■【設問の意図】 発破技士試験において、電気発破の配線・結線完了後に行う電気的検査の基準値(許容範囲)を正確に記憶しているかを問うものです。 ■【正解の理由】 結線後の全抵抗の実測値は、設計時の計算値に対して90〜110%(±10%)の範囲内にあることが求められます。この範囲から外れる場合、リーク(漏電)や短絡、あるいは接触不良などの異常が発生している疑いがあると判断されます。 ■【初心者がここで迷う理由】 試験では「80〜120%」や「±5%」といった似たような数値の選択肢が紛らわしく出題されます。直列結線や並列結線の計算だけでなく、現場実務における許容誤差の基準(±10%)として確実にインプットしておく必要があります。 ■【本番での判断フロー】 1. 問題文のキーワード「電気発破」「結線後」「全抵抗の実測値」を確認する。 2. 許容範囲の割合に関する数値を思い出す(90〜110%)。 3. 該当する選択肢2を選び、解答とする。

問79

電気発破において、発破母線の配線および結線に関する記述として、法令上および実務上、誤っているものはどれか。

  1. 直列結線は一箇所でも断線すると全部が不発となるが、断線箇所の有無が確認できるため基本とされる。
  2. 発破母線は、点火するまで発破器側の端を短絡し、反対側の端を長短不ぞろいにする。
  3. 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%の範囲内とする。これより小さい場合はリークや短絡が疑われる。
  4. 抵抗測定や導通試験は、火薬類の装填箇所から10m以上離れた安全な場所で行う。
  5. 漏えい電流測定器の測定値が異常値(0.1A または 1000mA)を超える場合は対策が必要である。(正解)

解説

■【設問の意図】 電気発破における配線、結線、抵抗測定、および安全距離に関する法規基準と実務知識の正確な理解を問う。 ■【正解の理由】 選択肢4の記述にある「抵抗測定や導通試験は、火薬類の装填箇所から10m以上離れた安全な場所で行う」は誤りである。正しくは「火薬類の装填箇所から30m以上離れた安全な場所(1mA以下の光電池式導通試験器を使用する場合を除く)」で行わなければならないため、4が正解となる。 ■【初心者がここで迷う理由】 発破作業における「安全距離」の数値(10m、30m、50cmなど)は混同しやすいため誤りやすい。残留薬処理のための平行せん孔の距離(50cm以上)や、退避に関する距離と混同しないよう厳密な暗記が必要である。 ■【本番での判断フロー】 1. 直列結線の特徴(断線時に全体が不発になるが確認可能)や短絡措置、抵抗値の許容範囲(±10%)を確認し正しいと判断する。 2. 漏えい電流の異常値(0.1A / 1000mA)の数値を確認する。 3. 抵抗測定・導通試験の距離が「10m以上」ではなく「30m以上」であることに気づき、誤りとして選択する。

問80

発破作業において使用するロッドおよびせん孔に関する記述のうち、法令および保安上の技術基準として誤っているものはどれか。

  1. ロッドは、必要なせん孔長を得るために継いで使用してはならない。
  2. せん孔長が異なる場合でも孔尻の位置はそろえる必要がある。
  3. 前回の発破孔に残薬の危険がある場合でも、孔尻の状況が確認できれば利用して差し支えない。
  4. 油圧式さく岩機は、圧縮空気式に比べて高速度で効率良くせん孔できる。(正解)
  5. ビットの形状には一文字や十文字がある。

解説

■【設問の意図】 発破作業におけるさく岩機の使用、せん孔時のルール、および過去の発破孔(残薬の危険)に関する保安上の正しい知識を問うています。 ■【正解の理由】 選択肢3が誤りです。前回の発破孔(残薬の危険がある孔)は、孔尻の状況が確認できたとしても、絶対に利用してはなりません。残薬への直撃や誘爆による重大災害を防ぐための極めて重要な保安原則です。 ■【初心者がここで迷う理由】 「しっかり確認すれば再利用しても効率が良いのではないか」と実務的な効率性を優先して誤って判断しやすくなります。しかし、火薬類を取り扱う発破現場では、安全性がすべての効率に優先するため、前回孔の利用は厳に禁止されています。 ■【本番での判断フロー】 1. ロッドは継いで使用してはならない(正しい)。 2. 孔尻の位置をそろえるのは正しい。 3. 「前回の発破孔を利用してはならない」という原則を思い出し、ここが「利用して差し支えない」となっている選択肢3を誤りとして即座に特定する。