発破技士 第3回

問41

火薬類の貯蔵及び火薬庫の管理に関する記述として、法令上、正しいものはどれか。

  1. 火薬庫内に火薬類を積載する場合、内壁から少なくとも10cm以上離さなければならない。
  2. 火薬庫からの出庫にあたっては、原則として新しいものから先に出す「後入先出」を徹底する。
  3. 火薬庫内においては、火薬類の荷造り、荷解き又は開函作業を行うことは原則として禁止されている。
  4. 火薬類取扱所では、1カ月間の消費見込量以下の火薬類を常時存置することができる。(正解)
  5. ファイバ板箱や段ボール箱に収納された火薬類であっても、火薬庫内では直置きしなければならない。

解説

■【設問の意図】 火薬庫の適正な管理方法、貯蔵ルール、及び庫内作業の制限に関する正確な知識を問うています。 ■【正解の理由】 火薬庫内での荷造り、荷解き、開函作業は、爆発や摩擦・衝撃による事故を防ぐため、原則として禁止されています(ファイバ板箱等の例外を除き庫内での開函等は厳禁)。したがって選択肢3が正しい記述となります。 ■【初心者がここで迷う理由】 「少しの作業なら火薬庫内で行ってもよいのではないか」と誤解しやすく、また他の選択肢にある数値(内壁からの距離や存置期間など)との混同を引き起こしやすい点です。 ■【本番での判断フロー】 1. 選択肢1:内壁からは15cm以上離す必要があるため誤り。 2. 選択肢2:古いものから先に出す「先入先出」が原則であるため誤り。 3. 選択肢3:庫内での荷造り・荷解き・開函は原則禁止であり正しい。 4. 選択肢4:火薬類取扱所の存置量は「1日の消費見込量以下」であるため誤り。 5. 選択肢5:ファイバ板箱等は枕木を置いて平積みするため、直置きは誤り。

問42

火薬庫内での作業に関する記述のうち、法令上誤っているものはどれか。

  1. 出庫時は古いものから先に出す先入先出を徹底する。
  2. 火薬庫内の積載にあたっては、内壁から15cm以上離す。
  3. 火薬庫内において、ファイバ板箱や段ボール箱等は枕木を置いて平積みする。
  4. 火薬庫内での荷造り、荷解き、開函作業は、例外なく一切禁止されている。
  5. 火薬庫内の火薬類は、安全に配慮して適切に管理・保管する。(正解)

解説

■【設問の意図】 発破技士として、火薬庫内における取扱規則および禁止事項の正確な知識を問うています。 ■【正解の理由】 選択肢4の記述は「原則禁止」であるが、「ファイバ板箱等の例外あり」とされているため誤りです。法令上、原則として火薬庫内での荷造り、荷解き、開函作業は禁止されていますが、一定の条件を満たすファイバ板箱などの例外規定が存在します。 ■【初心者がここで迷う理由】 火薬庫内での危険作業はすべて一律に禁止されていると誤解しやすく、例外規定の存在を見落とすためです。 ■【本番での判断フロー】 1. 火薬庫内での荷造り・荷解き・開函は「原則として」禁止されていることを思い出す。 2. 「一切禁止」「例外なく」といった極端な表現が含まれている選択肢は、例外規定がある場合に誤りであると疑う。 3. ファイバ板箱等の例外規定があるため選択肢4が不適切であると判断する。

問43

火薬類取扱所において存置することができる火薬類の数量として、法令上認められている上限はどれか。

  1. 1日の消費見込量以下
  2. 3日間の消費見込量以下(正解)
  3. 1週間の消費見込量以下
  4. 1ヶ月の消費見込量以下
  5. 制限はなく無制限に存置可能

解説

■【設問の意図】 発破技士として、火薬類取扱所という施設に保管・存置できる火薬類の数量的制限を正しく理解しているかを問う設問です。 ■【正解の理由】 火薬類取扱所は、火薬類の管理及び発破の準備を行うための施設であり、安全上の観点からその日(1日)の消費見込量以下の火薬類しか存置することが認められていません。したがって選択肢1が正解となります。 ■【初心者がここで迷う理由】 火薬庫の許可数量や運搬数量、あるいは大規模工事におけるまとめ置きのルールと混同し、「3日分や1週間分くらいならまとめて置いておいてもよいのではないか」と誤認しやすいため注意が必要です。 ■【本番での判断フロー】 「火薬類取扱所」のキーワードを確認する。取扱所はあくまで発破の準備や日々の管理を行う場所であるため、長期保存用ではなく「1日の消費見込量以下」という厳しい制限が課されていると思い出すことで、正確に選択肢を選ぶことができます。

問44

火工所に暖房設備を設ける場合の措置に関する記述として、法令上、正しいものはどれか。

  1. 暖房設備は設けてはならない。
  2. 爆発・発火防止措置を講じ、燃焼しやすい物と隔離する。
  3. 電気ストーブを直接床面に設置し、周囲を木板で囲う。(正解)
  4. 火気を使用する暖房設備であっても、火工所内であれば自由に使用できる。
  5. 暖房設備を設ける場合は、あらかじめ労働基準監督署長の許可を受けなければならない。

解説

■【設問の意図】 発破技士として、火薬類の加工を行う火工所における火気および暖房設備の安全管理基準を正しく理解しているかを問う設問である。 ■【正解の理由】 火工所は火薬類を取り扱う極めて危険な施設であるため、暖房設備を設ける場合には、爆発・発火を防止するための措置を確実に講じ、かつ燃焼しやすい物から十分に隔離しなければならない。したがって選択肢2が正解となる。 ■【初心者がここで迷う理由】 火薬類を取り扱う場所では「火気厳禁」が原則であるため、暖房設備自体が一切設置できないと誤解しやすい。しかし、寒冷地などでの作業環境を考慮し、適切な防爆・隔離措置を講じることを条件に設置が認められている点に注意が必要である。 ■【本番での判断フロー】 1. 火工所における暖房設備の有無を確認する。 2. 「全面禁止」か「条件付きで許可」かを法規の基準に照らし合わせる。 3. 「爆発・発火防止措置」と「燃焼しやすい物との隔離」がキーワードとなっている選択肢2を選ぶ。

問45

火工所における安全管理及び掲示事項に関する記述として、法令上誤っているものはどれか。

  1. 火工所には、薬包に工業雷管や電気雷管等を取り付ける作業を行う。
  2. 火工所内に作業に不要なものを一時的に仮置きする場合は、専用の棚を設ければ差し支えない。
  3. 火工所には、「火薬」「立入禁止」「火気厳禁」の警戒札を掲示する。(正解)
  4. 火工所に暖房設備を設ける場合は、爆発・発火防止措置を講じ、燃焼しやすい物と隔離する。

解説

■【設問の意図】 発破技士として、火工所内での作業ルールや安全上の禁止事項(不要な物の仮置き禁止など)を正しく理解しているかを問う。 ■【正解の理由】 火工所内においては、火薬類の安全な取扱いを確保するため、作業に不要なものを仮置きすることは一切禁止されている。選択肢2は「専用の棚を設ければ差し支えない」としている点が法令の趣旨に反し誤りである。 ■【初心者がここで迷う理由】 専用の棚を設けるなどの整理整頓を行えば一時的な仮置きは認められるのではないかと誤解しやすいが、火工所内は火気や衝撃に対する厳格な管理が求められるため例外は認められない。 ■【本番での判断フロー】 火工所や火薬類取扱所に関する規定では、「不要なものの仮置き禁止」や「所定の警戒札の掲示」などの絶対的なルールを思い出し、「仮置き可能」とする記述を見つけた時点で誤りと即断する。

問46

発破場所で使い残した火薬類の返送に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. 増ダイ、親ダイともに火薬庫へ直接返送する。
  2. 増ダイを火薬類取扱所へ、親ダイを火工所へ速やかに返送する。
  3. 増ダイを火工所へ、親ダイを火薬類取扱所へ速やかに返送する。(正解)
  4. 親ダイおよび増ダイの区別なく、すべて火工所に返送する。
  5. 使い残した火薬類は、翌日の発破作業まで発破作業現場に保管してもよい。

解説

■【設問の意図】 発破作業終了後に残存した火薬類(親ダイと増ダイ)の適切な返送先と取扱いに関する法規基準を理解しているかを問う設問です。 ■【正解の理由】 発破場所で使い残した火薬類のうち、増ダイ(通常の薬包)は火薬類取扱所へ、親ダイ(起爆薬が装着されたり直接起爆に用いられるもの)は火工所へ、それぞれ速やかに返送しなければならないと定められています。したがって、選択肢2が正解となります。 ■【初心者がここで迷う理由】 火薬類はすべて「火薬庫へ戻す」と単純に思い込んでしまいがちですが、作業効率や安全管理上の理由から、管理施設である火薬類取扱所と火工所の役割分担に応じた返送先が規定されているため、迷うことがあります。 ■【本番での判断フロー】 1. 問題文のキーワード「使い残した火薬類の返送先」を確認する。 2. 「親ダイ」と「増ダイ」で返送先が異なることを思い出す。 3. 増ダイは「火薬類取扱所」、親ダイは「火工所」への返送であることを確認し、該当する選択肢を選ぶ。

問47

火薬類の運搬に関する次の記述のうち、法規基準上、正しいものはどれか。

  1. 発破場所へ運搬する際、火薬と爆薬と火工品はすべて同一の容器にまとめて収納しなければならない。
  2. 火薬・爆薬・導爆線と火工品(導爆線を除く)は、それぞれ異なった容器に収納して運搬しなければならない。
  3. 導爆線は火工品に含まれるため、電気雷管や工業雷管と同一の容器に収納して運搬しなければならない。(正解)
  4. 火薬類を運搬する場合、容器の種類に関わらず爆薬と火薬は必ず分けた容器に入れなければならないが、火工品は何と一緒に収納してもよい。
  5. 火薬類の運搬容器に関する法規制は現場の判断に委ねられており、特に明確な分別基準はない。

解説

■【設問の意図】 発破作業における火薬類の運搬時の安全管理基準、特に爆発物と火工品(起爆系)の混載制限に関する正確な知識を問う。 ■【正解の理由】 火薬類取締法等の安全基準において、火薬、爆薬、及び導爆線と、火工品(ただし導爆線を除く)は、それぞれ性質や敏感さが異なるため、混載による事故防止の観点からそれぞれ異なった容器に収納して運搬しなければならないと定められている。したがって選択肢2が正解となる。 ■【初心者がここで迷う理由】 運搬の手間を省くために「まとめて一つの容器に入れたほうが効率が良いのではないか」と考えてしまいがちである。また、導爆線が火工品に分類されるため雷管等と同じ扱いになると誤解しやすい。 ■【本番での判断フロー】 1. 運搬時の収納ルールを思い出す。 2. 危険性の高い火工品(雷管類)は、爆薬や火薬、さらに同じ火工品でも導爆線とは分けて専用の別容器に収納する必要があることを確認する。 3. 選択肢2がこの基準に完全に合致しているため選択する。

問48

電気雷管の導通・抵抗検査に関する記述として、法令上、正しいものはどれか。

  1. 導通・抵抗検査を行う際は、管体部をパイプなどの保護筒に入れるか防護板で遮蔽して行う。
  2. 検査時の電流値は、安全確保のため1.0A以下の試験器を使用しなければならない。(正解)
  3. 雷管の検査は火薬庫内で行わなければならない。
  4. 検査時の試験器の電流値に制限はなく、一般的なテスターであれば自由に使用できる。
  5. 検査は必ず装填作業と同時に、孔内で行わなければならない。

解説

■【設問の意図】 発破技士として、電気雷管の導通・抵抗検査における安全上の措置や使用すべき試験器の規格に関する正確な知識を問う。 ■【正解の理由】 電気雷管の導通や抵抗を検査する際は、万が一の偶発爆発による飛散物などの被害を防止するため、管体部をパイプなどの保護筒に入れるか防護板で遮蔽することが義務付けられている。また、使用する試験器の電流値についても雷管を暴発させない極めて微小な電流(0.01Aまたは0.1A以下)のものを使用する規定があるため、選択肢1が適切である。 ■【初心者がここで迷う理由】 「保護筒や防護板の設置」という物理的な防護措置と、「微小電流の試験器の使用」という電気的な安全措置の双方が法令で定められていることを混同しやすく、通常のテスターなどで簡単に測定できると誤解してしまいがちである。 ■【本番での判断フロー】 1. 電気雷管の検査に関するキーワード(保護筒、防護板、微小電流)を思い出す。 2. 各選択肢を読み、管体部の保護について言及している選択肢を探す。 3. 電流値や実施場所の規定と照らし合わせ、最も法令基準に合致する選択肢1を選ぶ。

問49

硝酸エステルを含有する火薬で製造後一定期間経過したものに対する安定度試験(遊離酸試験または耐熱試験)の実施頻度として、法令上正しいものはどれか。

  1. 月1回
  2. 半年に1回
  3. 年1回
  4. 3年に1回(正解)
  5. 5年に1回

解説

■【設問の意図】 硝酸エステルを含有する火薬の経年劣化に伴う安全性(安定度)を確認するための法定検査頻度を正確に把握しているかを問う。 ■【正解の理由】 ダイナマイト等の硝酸エステルを含有する火薬は、製造後の時間経過や保存状態によって分解が進行し、性能低下や自然発火の危険性が高まる。そのため、製造後一定期間を経過したものについては、年1回遊離酸試験または耐熱試験(安定度試験)を行うことが義務付けられている。 ■【初心者がここで迷う理由】 火薬類の各種検査において、「月1回」「半年に1回」「年1回」など様々な頻度規程が登場するため、期間と検査項目の紐付けで混乱しやすい。 ■【本番での判断フロー】 1. 対象物質が「硝酸エステルを含有する火薬」であることを確認する。 2. 安定度試験(遊離酸試験または耐熱試験)の実施頻度を思い出す。 3. 「年1回」と規定されている選択肢3を選ぶ。

問50

発破作業において、事故防止や事後措置に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 電気発破後、爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分経過してから接近する。
  2. 不発火薬類が残った場合、水流を用いて込め物及び火薬類を流し出して回収する作業は1人で行ってもよい。
  3. 残留薬の処理を行うときは、不発孔から50cm以上離して平行にせん孔して発破を行う。(正解)
  4. 坑道式発破において、立入りは有害ガス除去及び危険点検を行い、30分経過してから行う。
  5. 発破作業指揮者は、労働者に対し退避場所や経路を指示し、点火前に危険区域からの退避を確認する。

解説

■【設問の意図】 発破作業における事後措置、特に不発処理や残留薬の回収作業時の安全規則に関する理解度を問う。 ■【正解の理由】 選択肢2の記述において、不発火薬類を水流(ゴムホース等)で流し出して回収する作業は危険を伴うため、1人で行うことは厳に禁止されている。したがって、この記述は不適当である。 ■【初心者がここで迷う理由】 水を使った作業は爆発の危険を減らす安全な方法に感じられるため、1人作業でも問題ないと誤認しやすい。 ■【本番での判断フロー】 1. 各選択肢の数値をチェックする(5分、50cm、30分などはいずれも正しい基準)。 2. 不発処理等の作業人数に関する規定に着目する。 3. 「1人作業は禁止」という重要な安全ルールを思い出し、選択肢2が誤りであると判断する。

問51

電気発破における結線後の全抵抗の実測値に関する記述として、法令上及び実務上正しいものはどれか。

  1. 計算値の80〜120%の範囲内とする。
  2. 計算値の90〜110%の範囲内とする。
  3. 計算値の95〜105%の範囲内とする。(正解)
  4. 計算値の正確に一致する値でなければならない。
  5. 計算値の範囲に関わらず、一定値以下であればよい。

解説

■【設問の意図】 発破技士試験において、電気発破の配線・結線後に行う全抵抗の測定値の許容範囲に関する知識を問うものである。 ■【正解の理由】 結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%(±10%)の範囲内とする必要がある。これより小さい場合はリーク(漏電)や短絡が疑われ、発破不良の原因となるため厳しく管理される。 ■【初心者がここで迷う理由】 「±5%」や「±20%」など、他の許容誤差の数値と混同しやすい。電気発破における結線抵抗の健全性を確認するためには「±10%(90〜110%)」という数値を正確に記憶している必要がある。 ■【本番での判断フロー】 1. 「結線後の全抵抗の実測値」に関する設問であることを確認する。 2. 選択肢の中から「90〜110%」の範囲を指定しているものを選ぶ。 3. リークや短絡の判定基準として±10%が規定されていることを想起し、正解を確定する。

問52

電気発破において、結線作業が完了した後の全抵抗の実測値の許容範囲について、計算値に対する割合として正しいものはどれか。

  1. 計算値の50〜150%
  2. 計算値の90〜110%
  3. 計算値の80〜120%(正解)
  4. 計算値の95〜105%
  5. 計算値と完全に一致すること

解説

■【設問の意図】 電気発破の結線作業後に行う全抵抗の測定において、正しく配線が行われているかを判断するための基準値(許容範囲)に関する知識を問うています。 ■【正解の理由】 電気発破において、直列結線などを行った後の全抵抗の実測値は、あらかじめ算出した理論上の計算値に対して「90〜110%(±10%)」の範囲内に入る必要があります。これより実測値が小さい場合はリーク(漏電)や短絡(ショート)が疑われ、大きすぎる場合は結線不良や断線が疑われます。 ■【初心者がここで迷う理由】 試験では「±5%」や「±20%」といった類似の数値選択肢が惑わしとして出題されます。抵抗測定は安全と不発防止の極めて重要な工程であるため、法的・実務上の標準である「±10%(90〜110%)」という数値を正確に暗記しているかが鍵となります。 ■【本番での判断フロー】 1. 問題文から「全抵抗の実測値」と「計算値の割合」に関するキーワードを特定する。 2. 電気発破の許容範囲は±10%以内であると思い出す。 3. 計算値の「90〜110%」を選択肢から選び出す。

問53

電気発破作業において、発破を行った後に爆発を確認できない場合の処置として、労働安全衛生規則上、正しいものはどれか。

  1. 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させてから3分経過した後に現場に接近する。
  2. 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させてから5分経過した後に現場に接近する。
  3. 発破母線を発破器に接続したまま、3分経過した後に現場に接近して確認する。(正解)
  4. 発破母線を発破器から取り外すが短絡はせず、5分経過した後に現場に接近する。
  5. 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させてから10分経過した後に現場に接近する。

解説

■【設問の意図】 発破作業後の安全確保に関する法規基準、特に電気発破における不発や確認不能時の待機時間と再点火防止措置の正確な知識を問うものである。 ■【正解の理由】 電気発破を行った後において、爆発を確認することができない場合、または不発があった場合には、直ちに発破母線を発破器から取り外し、その端を短絡させて再点火を防止する措置を講じた後、5分以上経過してからでなければ、発破孔の近くに立ち入ってはならないと定められている。したがって、選択肢2が正しい。 ■【初心者がここで迷う理由】 坑道式発破における立入り待機時間(30分)や、他の作業における待機時間と混同しやすい。電気発破の不発確認時の待機時間は「5分」であることと、母線の「短絡」が必須条件である点を正確に区別して覚える必要がある。 ■【本番での判断フロー】 1. 対象が「電気発破後の確認不能時」であることを確認する。 2. キーワードである「発破母線の取り外し」「短絡(再点火防止措置)」を探す。 3. 待機時間が「5分」となっている選択肢(選択肢2)を選ぶ。

問54

電気発破を行い、不発を確認できない場合の措置に関する次の記述のうち、法令及び保安上の規定に適合しているものはどれか。

  1. 発破後、直ちに発破母線を短絡させ、端を長短不ぞろいにしてから接近した。
  2. 発破後、直ちに発破母線をから発破器を取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分経過してから接近した。
  3. 不発を確認するため、発破後直ちに発破器の端子から母線を外し、1分経過後に現場へ向かった。(正解)
  4. 不発と判断した場合、直ちに再点火を行うため、発破母線を接続したまま点火器のコックを再度回した。
  5. 発破後、爆発音を確認できなかったため、直ちに近づいて点火不良の原因を調査した。

解説

■【設問の意図】 発破作業における事故防止の観点から、電気発破後に不発または確認不能な場合の適切な待機時間や安全措置に関する知識を問う。 ■【正解の理由】 電気発破後、爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分経過してから接近しなければならないと定められている。よって選択肢2が適切な記述である。 ■【初心者がここで迷う理由】 「直ちに接近して確認すべきだ」という焦りや、「1分や3分程度でも問題ないのではないか」という誤った時間認識を持ちやすいため、定められた「5分」という数字を正確に記憶しているかが問われる。 ■【本番での判断フロー】 1. 発破後に爆発が確認できない場合の待機時間を想起する(5分)。 2. 発破器からの取り外しと短絡(再点火防止措置)の有無を確認する。 3. 上記の条件を完全に満たしている選択肢2を選ぶ。

問55

電気発破を行い、発破後に爆発を確認できない場合や安全を確認するための措置に関する記述として、労働安全衛生規則上、誤っているものはどれか。

  1. 電気発破後、爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分経過してから接近する。
  2. 不発火薬類が残った場合、水流を用いて込め物及び火薬類を流し出して回収することができるが、この作業は1人で行ってはならない。
  3. 残留薬の処理として、不発孔から50cm以上離して平行にせん孔して発破を行う。
  4. 坑道式発破において、発破後に立入りを行う場合は、有害ガス除去及び危険点検を行い、点火後30分経過してから行う。
  5. 発破母線は、点火するまで発破器側の端を短絡し、反対側の端を長短そろえた状態にしておく。

解説

■【設問の意図】 発破技士試験において最重要項目の一つである「発破後の安全措置・待機時間および電気発破の配線規則」に関する理解度を問う。 ■【正解の理由】 選択肢5の記述において、発破母線の反対側の端は「長短不ぞろい」にする必要がある。「長短そろえた状態」とする記述は誤りであり、誤った記述を選ぶ設問であるためこれが正解となる。 ■【初心者がここで迷う理由】 発破母線の取り扱いや待機時間(5分、30分)、平行せん孔の離隔距離(50cm)といった細かい数値は暗記しているものの、母線の端の処理における「長短不ぞろい」という細部の表現まで注意深く読んでいないため、見落としやすい。 ■【本番での判断フロー】 1. 選択肢1の「電気発破後の5分待機と短絡措置」は正しい。 2. 選択肢2の「水流による不発処理と1人作業の禁止」は正しい。 3. 選択肢3の「残留薬処理の50cm以上の平行せん孔」は正しい。 4. 選択肢4の「坑道式発破の30分待機」は正しい。 5. 選択肢5の「長短そろえた」という部分が、感電や漏えい電流による誤爆を防ぐための「長短不ぞろい」のルールに反しているため、これが誤りであると判断する。

問56

発破作業において電気発破を行った際、爆発を確認できない場合の処置に関する記述として、法令および保安基準上、正しいものはどれか。

  1. 爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、3分間経過してから現場に接近しなければならない。
  2. 爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた後、5分間経過してから現場に接近しなければならない。
  3. 爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器に接続したまま、端を短絡させずに3分間経過してから現場に接近しなければならない。(正解)
  4. 爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、短絡せずにそのまま現場に接近して直ちに点検しなければならない。
  5. 爆発を確認できない場合でも、直ちに現場に接近し、不発火薬類の有無を点検することができる。

解説

■【設問の意図】 電気発破における不発や爆発未確認時の安全な待機時間と、発破母線の取扱いに関する保安基準の理解を問う。 ■【正解の理由】 電気発破後、爆発を確認できない場合は、直ちに発破母線を発破器から取り外し、誤って再点火しないように端を短絡させる(ショートさせる)必要があります。その上で、遅れ発破や残留回路の通電リスク等を考慮し、安全のために「5分」経過してから接近しなければならないと定められています。選択肢2がこれに完全に一致します。 ■【初心者がここで迷う理由】 待機時間として「3分」や「10分」などの他の数字と混同しやすい点にあります。坑道式発破の立入り待機時間(30分)など他の数値と誤認しやすいため、電気発破後の確認待機時間は「5分」と明確に区別して覚える必要があります。 ■【本番での判断フロー】 1. 電気発破で爆発が確認できない状況を把握する。 2. 「発破母線を発破器から取り外す」「端を短絡させる」の処置を確認する。 3. 待機時間が「5分」である選択肢を探し、合致するものを正解とする。

問57

電気発破作業において、発破後の措置に関する記述として、法令上誤っているものはどれか。

  1. 電気発破後、爆発を確認できない場合は直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた。
  2. 発破後、安全を確認するため5分経過してから発破場所に接近した。
  3. 水流を用いて込め物及び火薬類を流し出して回収する作業を1人で行った
  4. 残留薬の処理として、不発孔から50cm以上離して平行にせん孔して発破を行った。(正解)
  5. 坑道式発破の場合、有害ガス除去及び危険点検を行い、30分経過してから立入りを行った。

解説

■【設問の意図】 発破作業終了後の安全確認、待機時間、および不発火薬類の処理方法に関する法令基準と安全手順の理解を問う。 ■【正解の理由】 選択肢3の記述において、水流を用いて込め物及び火薬類を流し出して回収する作業は認められているが、「1人作業は禁止」とされている。したがって誤りとなる。 ■【初心者がここで迷う理由】 水を使った不発孔の処理方法自体は正しい手順であるため、「1人作業禁止」という重要な労働安全衛生上の制限規定を見落としやすい。 ■【本番での判断フロー】 1. 待機時間や短絡処理の数値(5分、30分)を確認する。 2. 残留薬処理の距離(50cm以上)を確認する。 3. 不発処理の作業体制について、「1人で行った」という記述の有無を確認し、禁止事項に該当するため誤りと判断する。

問58

電気発破を行い、爆発を確認できない場合の措置に関する記述として、労働安全衛生規則上、誤っているものはどれか。

  1. 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させて再点火防止措置を講じた。
  2. 発破母線を発破器から取り外した後、直ちに接近して不発の有無を確認した。
  3. 電気発破後、安全を確認するため5分経過してから接近した。(正解)
  4. 不発火薬類が残った場合、水流を用いて込め物及び火薬類を流し出して回収する作業は1人で行ってはならない。
  5. 残留薬の処理として、不発孔から50cm以上離して平行にせん孔して発破を行った。

解説

■【設問の意図】 電気発破後の不安全状態における労働者の災害防止に関する法令および安全基準の理解度を問う。 ■【正解の理由】 選択肢2の「直ちに接近して不発の有無を確認した」が誤りである。法令では、電気発破において点火しなかった場合、発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させてから「5分以上」経過した後でなければ、発破孔に接近してはならないと定められている。「直ちに接近する」ことは重大な事故につながる。 ■【初心者がここで迷う理由】 試験では待機時間や処置の順序が問われる。母線の短絡(再点火防止)は直ちに行う必要があるため、「直ちに」という言葉に惑わされて接近まで直ちに行って良いと錯覚しやすい。 ■【本番での判断フロー】 1. 電気発破の不発時のキーワード「5分」「短絡」「発破母線の取り外し」を確認する。 2. 待機時間(5分)が経過する前に接近する記述があれば、それが誤りと即座に判断する。

問59

電気発破を行い、発破後に爆発を確認できない場合の措置に関する記述として、労働安全衛生規則上、正しいものはどれか。

  1. 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させてから3分経過してから接近する。
  2. 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を短絡させてから5分経過してから接近する。
  3. 直ちに発破母線を発破器から取り外し、端を解放したまま5分経過してから接近する。(正解)
  4. 発破器に接続したままの状態で10分間放置してから接近する。
  5. 直ちに現場に接近して導通試験を行い、不発を確認する。

解説

■【設問の意図】 発破作業における不発時の安全確保手順に関する正確な知識を問う。特に待機時間と母線の短絡処理の法的基準を理解しているかが鍵となる。 ■【正解の理由】 電気発破を行った後、爆発を確認できない場合は、直ちに発破母線を発破器から取り外し、その端を短絡(ショート)させて再点火防止措置を講じた後、5分経過してからでなければ危険区域に接近してはならないと定められている。よって選択肢2が正しい。 ■【初心者がここで迷う理由】 待機時間について「3分」とするか「5分」とするかで迷いやすい。また、母線の端を短絡させるのか解放するのかという点も混同しやすいポイントである。 ■【本番での判断フロー】 1. 電気発破の不発時における待機時間を思い出す(5分)。 2. 誤って発破器に接続したままにしない、または端を解放したままにしないことを確認する。 3. 短絡措置を行い、5分間待機という条件を満たす選択肢2を選定する。

問60

電気発破において、結線後の全抵抗の実測値の許容範囲として正しいものはどれか。

  1. 計算値の80〜120%
  2. 計算値の90〜110%
  3. 計算値の95〜105%(正解)
  4. 計算値の70〜130%

解説

■【設問の意図】 発破技士試験において、電気発破の配線・結線完了後の全抵抗実測値の許容範囲(計算値に対する割合)を正確に理解しているかを問う。 ■【正解の理由】 電気発破の直列結線などにおいて、結線後の全抵抗の実測値は、計算値の90〜110%(±10%)の範囲内とする必要がある。これより小さい場合は漏電(リーク)や短絡が疑われ、大きすぎる場合は断線や接触不良が疑われるため、適正な範囲にあるかを確認しなければならない。 ■【初心者がここで迷う理由】 ±5%や±20%など、他のパーセンテージの選択肢と混同しやすい。実務上も重要な回路の健全性確認のための基準値(90〜110%)を暗記しておく必要がある。 ■【本番での判断フロー】 1. 問題文から「電気発破」「結線後の全抵抗の実測値」を確認。 2. 許容範囲が計算値に対して「90〜110%(±10%)」である知識を思い出す。 3. 該当する選択肢2を選ぶ。